brotherを聴きながら

iri brother

久しぶりに一人の時間を取ることができ、
ふらふら夏の夜を体感してきた

19歳の夏が蘇ってくる
過去には良い記憶しかないのでとても美化されていて心地よかった

あの頃一緒に遊んでいた友だちは元気だろうかと
気になって連絡を送ろうとして、やめた


私だけがあの頃を良い思い出と思っているだけで
みんなにとってはありきたりで何でもない日常だったかもしれないと思うと悲しくなったから


5月に上京するから車を手放すんだと言っていた友だち
今は何をしているかはわからない
出すと言っていたMVはYouTubeで検索をかけたが一向に見当たらない
やりたいことが変わったんだろうか
今したいことはなんだろうか
気軽にも聞けない

友だちとの距離が遠くなっている、というよりは
みんなが先に進んでいて
私があの頃で止まっているだけだと思う
人は変わるし成長するが
私にはそれがなかなか難しい
人のせいにしたいわけではないが子どもがいるし
そちらで手いっぱいである
余裕がない
今みんなに会ったら、なんか情けなくなってしまいそうで怖い
今の自分に自信がないわけではないけど
みんなに合わせる顔はないかもしれない

これをしたい、あれをしたい、という精神が
日々無くなっている
子どものことを犠牲にしてまでする勇気はないことだらけでいっぱいだし、
そんな時間も元気もない
壁を登っているクモを見て、
こいつは夫に見つかったら殺されるんだろうなと思いながら逃してやることしかできない

成長できる友だちが羨ましい
挑戦したいことをしている友だちが羨ましい
でも、それ以上に自分の子どもが大切である
私に似てはいないと思うけど、血は繋がっているんだと思う瞬間はいくつもある
こんなに愛しいと思える人間に出会ったことがない、と思うとすごいことだと思う
自分の人生を変えてくれた存在であり、
今後も一緒に成長してくれる存在である

やっぱり、友だちに連絡しようかなと思ったけどやめた
きっと遠くでも頑張っているはずだし