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Discordサーバでの荒らし対策とか色々 【備忘録】
みなさんおはこんばんにちは
mikan_itoと申します。
普段はバーチャルで活動する方々いわゆるVtuberやVsingerが好きで、彼らの投稿する音楽系動画を広く浅く観測するnoteを書いています。
今回はいつもと違いDiscordサーバのこと、私が管理しているサーバでの荒らし対策で行っている権限設定についてを書いていきます。
基礎知識編
Discordとは?
使ったことない人もいるかもしれないので簡単にDiscordについて。
「Discord」読み方は「でぃすこーど」で、Discord社が提供する、PCやスマホで動作するチャット・音声通話・ビデオ通話などが使えるコミュニケーションツールソフトです。
基本無料で使用でき、低遅延の音声通話や画面共有ができるためゲーマー用のコミュニティツールとして人気が出ました。また、Vtuberを始めとした配信者がコラボなどで使用したりもしています。最近ではVtuberなどのファンが交流するための場として使うケースも増えています。
SNS上などでは、サーバのことを「鯖」と表記することがありますね。
Discordの構成
Discordのコミュニティは「サーバ」(下記図の橙色)と呼ばれる「チャンネル」(下記図の四角)が集まったもので構成されています。
「チャンネル」には「テキストチャンネル」「ボイスチャンネル」の2つがあり、サーバ内に任意の数を作成することができます。また、複数のチャンネルを「カテゴリ」(下記図の緑色)にまとめることもできます。
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一部の公開サーバを除き、基本的にはサーバへの招待リンクを送ってもらい参加することができます。
Discord内での権限について
Discordでは、サーバ毎に管理者(サーバ作成者など)がサーバに所属する人たちに細かく"できること”を設定することができます。
全ユーザが管理権限であるキックやBAN、チャンネル作成の権限を持つと無法地帯になってしまうので、ある程度ランク付けをして権限(できること)の範囲を決める必要があります。
1人1人個別の権限を設定することも可能ですが、人数が多いサーバでは管理がとてもじゃないですができません。そのため、「ロール(役職)」を作成しメンバーに割り当てることで一括して設定を行います。
役職を会社の役職に例えるとざっくり下のようなイメージです。
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ロールを作成し権限を決めることで、秩序が保たれます。ちなみに、サーバ作成者は全ての頂点で神になります(笑)
ちなみに上記図のようにランク付け以外にも、特定のロールにだけ見せたいチャンネルがある場合などにも使うことができます。
サーバの荒らし・攻撃事例
どこの世界にも暇な人はいます。その時間と労力と発想を違うことに使ってくれればいいのですが、まれに嫌がらせにその熱意を注ぐ困った人たちが存在します。
Discordの各コミュニティもそういった人たちのターゲットとなることがあります。
実際何度か荒らしに出くわしたことがあります。彼らは、サーバに参加していきなり、全体メンションの連投・サーバ参加者への暴言・サーバ参加者へのDM・フィッシングサイトへの誘導などを行います。深夜管理者が寝ている場合は対処が難しく被害が広がる傾向にあります。
そして、以前に発生した事例が有名で最も最悪の被害だったと思います。
数人の攻撃により、1万人以上が参加していたサーバの凍結・サーバ内に蓄積されたものが全てパァになりました。
想像しただけでゾッとします。当時、私もサーバを管理している立場から、「ここに蓄積したものが消える...…仲間とのつながりが消されるのでは?」とかなり不安になりました。
本編:私が管理するサーバでやってること
前述の問題に対して、どうしたら対処できるのかを考えていきました。
認証レベルの検討
最初に検討したのはサーバの「認証レベル」の変更でした。これが最も手っ取り早い対応です。
認証レベルとは
サーバ内で発言(書き込み)するために、「メールアドレスの登録」「作成からの時間」「サーバメンバになってからの時間」「携帯電話の登録」と条件を付けることができ、捨てアカウントを使っての発言を防ぐ機能です。
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しかし、前述の通り認証には一定のハードルがあるため、私は”できるだけハードルを低くし、気軽に参加できるサーバを目指したい”と思っていたため、「設定しない」選択を選びました。
また、認証アカウントが必ずしも安全とは限らないためロールでの管理は必須だと思っています。
やりたいことの整理
ざっくりと
まず、やりたいことはざっくり下記の内容です。荒らしを防ぐついでに、管理者的にやっときたいことも丸っと詰め込んでいきます(笑)
・サーバへの荒らしやbotの侵入を防ぎたい
・認証レベルは設定せずロール付与で対応したい
・仮に荒らしが侵入した場合でも、被害を最小限にしたい
・参加したら、ちゃんとサーバ内ルールを読んでほしい
・サーバルールの同意の意思を示してほしい
・自己紹介はしてほしい
これらのやりたいことを達成するために、私が管理しているサーバで現在とっているロールや各チャンネルの構成について紹介していこうと思います。
サーバ参加からロール付与までの流れ
私が管理しているサーバで新規の方がサーバ参加されてからロール付与されるまでの流れは次の図のような感じになっています。
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サーバ規約を読んだのちにリアクションロールbotを使用した「必読確認済み」ロールの付与。
※リアクションロールとは
メッセージへのリアクション(スタンプみたいなやつ)を押すとロールを付与してくれる便利なやつです。
「必読確認済み」ロールが付与されると「自己紹介」のチャンネルが見えるようになるので、こちらにSNSなどのIDを併記した自己紹介をしてもらいます。
これを管理者が確認、必要に応じて内容の問合せを実施し問題がないと判断したら「自己紹介済み」ロールを付与します。
「自己紹介済み」ロールが付与されると全てのチャンネルが見れるようになる。
というのが、基本の流れとなっています。
ロールの種類と付与している権限
この流れを行うために、権限は次の表のように設定しています。
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「everyone」や「必読確認済み」で「チャンネルを見る」をOFFにすると必読も見れんようになるやん!!と思うかもしれませんが、個別のチャンネルで許可するとロールより上位になるので大丈夫です。
チャンネル毎の権限設定
前述のように「everyone」や「必読確認済み」にはチャンネルは見えない設定になっているので、『サーバ参加からロール付与までの流れ』のようにするために個別にチャンネルを設定をします。
チャンネル設定で下記のような形で設定を行います。
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これで、入ってきた時は「アナウンス」「必読・ルール」が見れ、必読確認をすると「自己紹介」が見れ、自己紹介済みになると各種カテゴリが見れるようになります。
必読・ルール確認のロール付与について
使用するBOTについて
参加者へのアナウンスやリアクションロール付与、ログ取得にはMEE6というBOTを使っています。入れ方などは紹介記事など見てください。
使い始めたころはフリーで使える範囲が広かったのですが、今はほぼほぼの機能が有料となっています。
荒らし対策としては、ログ取得機能を使ったコメントの編集ログ取得やアカウント名・アイコン変更ログが取得できる機能が役立つと思います。
以前、入ってきた荒らしアカウントで自己紹介に誹謗中傷などを書いてすぐ編集して内容を変える場合がありました。当時はその現場を見ていたので対応できましたが、ログが残っていれば時間が空いていても確認ができるので便利だと思います。
ログは管理者用のチャットに投稿するような設定がおすすめです。
費用は月額・年払い・永久ライセンスがありますのでそれぞれの使い方にあった方法を選んでください。
リアクションロールだけであれば、CarlBOTというのもあります。
リアクションロール付与
これらのBOTを使って、「必読・ルール」のチャンネルにルールなどを書き込んだのち下記の画像のような投稿をしておきます。
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これで、スタンプを押してもらうとロールがBOTによって付与されるようになります。
スタンプを押す=ルールに同意したという意志表示をしてもらい自己紹介へ進んでもらいます。
自己紹介
自己紹介では、基本は自由に書いてもらっていますがX(旧Twitter)等のSNSアカウントIDを付けてもらっています。
これは
・乗っ取り等があった時の連絡ルートの確保
・BOTでないことを確認
・ルールやアナウンスを読んでることの確認
・素行調査(荒らしなどの可能性の確認)
を目的としており、アカウントIDやユーザー名とDiscordアカウントの比較などを行っています。
割とめんどくさいですがある程度効果はあると思います。
上記の内容を確認したうえで、手動で自己紹介ロールを付与しています。
おわりに
ってな感じで入口対策をしており、サーバー運営をしています。
まぁ参考になればいいなって思います
一回ちゃんと作っておくとテンプレート機能で複製できるので便利ですよ。
他にもファンサーバ系で運用する上で気を付けていることとかありますので、気が向いたら書くかもしれません。
あと宣伝①
私の運営しているDiscordサーバをVtuber・Vsinger・Vliverのファンに向けて開放しています。
主に、創作やV全般の情報交換・布教などの場にできればと思っています。ご興味ありましたら是非覗いてみてください。
ライトユーザー多めですのであまりビビらずに入ってきてもらえればと思います。活動者の方も入っていただいても問題ありません。詳細は下記のツイートとサーバの必読をご覧ください。
気になる方はTwitter等でお気軽にご連絡くださ~い。
#Vtuber #Vsinger #Vliver ファン用Discordサーバ S.E.A. Tech をよろしくお願いします
— ito (@HankeshiWorker) December 4, 2022
話題の動画・配信の話やちょっぴりマニアックな話、ファンアート関連、配信のやり方関連など
アツいユーザーからライトなユーザーまで居ますのでお気軽に
興味がある方は下記リンクからhttps://t.co/C04wN8Nepu pic.twitter.com/tzcNEsqO6O
あと宣伝②
実はメンバーシップやってます。ただ、リターンは何もないです。
なので、「おぉ🍊 コーヒー奢ってやるよ。どれ飲む?」って感じの人、気が向いたらコーヒー奢ってください(笑)