読み手に寄り添う

初対面の人と話をしていて、相手が自分と同じ都道府県の出身だとわかった。
詳しく聞くと、なんと自分の育った家の近所。
ローカルな話題で盛り上がり、すっかり意気投合した…。
そんな経験はないだろうか。
そういうときには、妙な親近感を覚えたのではないだろうか。
あるいは、出身地も年代も違うのに、「大学が同じ」ということで、急に「先輩・後輩」の間柄になったりすることもある。
こんな些細なことでも、人は自分との「共通点」があると他者に親近感を感じるものだ。
これは、「類似性の法則」とも呼ばれている。

そして、共通点を見つけるだけでなく読み手の感情に寄り添うことで、さらに強く親近感を感じさせる。
寄り添うというのは、読み手を励ましたり、読み手の立場に理解を示し、同意することである。
「あなたの味方or理解者ですよ」とエールを贈るわけだ。

実際のコミュニケーションでも、自分の考えに理解を示して、賛同してくれた相手に好感を持つことは多いが、コピーにおいてもこの原則は変わらない。
書き手は読者の立場に寄り添うことで、「自分の主張」にも理解を示してもらえる。
つまり、「共感」はセールスにおける頼もしい武器なのです。

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