がん悪液質の恐怖
卵巣がんの摘出手術をした後、短期間で体重が減っていき、大きな不安を感じました。1日三食、1600kcalくらいを目指して食べているにもかかわらず、どんどん体重が減っていくのです。「がん、体重減少」で検索をかけたところ、わかったのはがん悪液質という症状。
がん患者は痩せ細っていき、最後は亡くなる・・そんなイメージを持っていた。鏡に映る私は、胸のあたりに骨が浮き出て、みすぼらしい身体つきになっていく。「飢餓」は、食べられなくて痩せていき、「悪液質」は、食べても痩せていってしまう。なんとかして悪液質を脱しないとまずい。体重減少は、生存率を大きく左右するのだから。
がんは糖質が好きだから、甘いものは食べないようにしよう。肉類はあまりがんに良くないから、なるべく野菜中心にしよう。食べるものに様々な制限をかけていましたが、とにかく自分が食べたいと思うのものを食べることにしました。夜9時を過ぎていても、アイスクリームを食べたり、身体が欲していればステーキを食べたり。
3週間くらい経った頃、体重が順調に増えるようになりました。
体重が増えるということは、がんに負けていない、がんに栄養を取られていない証拠です。
食べても痩せていってしまうことは、とても心細く、精神面にも悪い影響を及ぼします。がん悪液質なのでは・・と感じたら、好きなものを好きなように食べて、初期の段階で改善することが重要だと感じます。