「卵巣がん」とは、こんな病気

婦人科系のがんの代表格と言えば、乳がん。
私の身近にも、乳がんになった方は沢山いらっしゃいます。
ところが、卵巣がんはほとんどいません。

卵巣がん(悪性腫瘍)は、10-20才代に希に発生する "卵巣胚細胞腫瘍"と、40-60才代に多く発生する "上皮性卵巣がん"があります。
この上皮性卵巣がんには、漿液性、粘液性、類内膜、明細胞など、大きく4タイプにわかれます。
私は、最も症例が多い「漿液性がん・ステージⅢ、ハイグレード(悪性度高)」でした。ただし、卵巣がんには多種多様なタイプが存在するそうで、診断結果は、腫瘍の細胞診を行って確定します。

卵巣がんは、別名"サイレントキラー(沈黙の殺し屋)"とも呼ばれ、自覚症状がないことが多いがんです。私は下腹部痛、お腹の膨らみで早期に受診しましたが、見逃されてしまいました・・・。私は誤診によるものですが、わかった時にはかなり進行しているケースが多く、ステージⅢ、Ⅳになってしまっている人がほとんどなのです。

卵巣がんの標準治療は、手術と化学療法(抗がん剤)の組み合わせになります。開腹手術で、両側の卵巣、卵管、子宮、大網を摘出し、1cm以上の腫瘍を取り切ります。術後1ヶ月経ってから、TC療法(パクリタキセル+カルボプラチン)で、身体の中に残っているかもしれない、目に見えない小さながんを叩きます。2回目から、アバスチンという分子標的薬を追加することが多いです。手術、抗がん剤に関しては、私自身の実体験を元に、別の記事でお伝えしたいと思います。

年間約8000人が卵巣がんになり、約4500人が亡くなってしまう、死亡率の高いがんです。そして、再発するケースが多く、2年以内は55%、5年以内は70%・・・なかなか厳しいデータです。



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