オールカマーの狙い馬探し~ザ・クリティカルホース~
オールカマーは9月23日(日)に中山競馬場で行われます。
早速、オールカマーのポイントをお伝え致します。
【1】トニービン
→このように「トニービン」と5文字だけで強調しましたがそれほどオールカマーでは毎年トニービン持ちの馬が好走しています。
論より証拠。下記をご覧ください。
10年 3着 トウショウシロッコ
11年 1着 アーネストリー
12年 2着 ダイワファルコン
13年 1着 ヴェルデグリーン
13年 2着 メイショウナルト
15年 2着 ヌ−ヴォレコルト
16年 2着 サトノノブレス
これは、新潟で施行された2014年を除く2010年以降、近7年のオールカマーで馬券圏に好走した21頭のうち組成内にトニービンの血を持つ馬です。このように21頭中7頭…好走馬のじつに3分の1がトニービン持ちです。かなりの高確率です。
先週のセントライト記念と似た話になりますが当レースも中山2200mでの施行=大きく回る外回りかつ非根幹距離で行われ、しかもメンバーが揃う重賞ですから流れはあまりユルみません。
さらに、終盤早めに各馬がジワッと加速するため結構シビアな展開になりがちです。
そんなタフな質のレースにめっぽう強いのが、パワーとスタミナを十二分に備えるトニービンの血…という事でオールカマーではトニービンの血を備えている馬が、これほど多く走っていると考えられます。
血統面では「トニービン」にまずは注目です。
【2】夏フル稼動馬がかなり苦戦傾向
→具体的には6〜9月に3走以上走った馬が、当レースではあまり好走できていません。
2010年以降(新潟で施行された2014年除く)の当レースに「該当馬」は18頭出走していましたが、馬券に絡んだのは2頭のみです。
昨年も、夏完全休養馬のワンツースリーでした。
サマーシリーズの最終戦と位置付けられている京成杯SCやセントウルSと違って、オールカマーは「夏競馬の続き」的な位置付けではありません。
しかもオールカマー自体のメンバーレベルも最近はかなり盛り返し気味。秋を見据えたA級馬がココを始動戦にチョイスする傾向がまた増えてきました。
ですので特に近年は「夏のシリーズをフル稼動してきた馬」が、その勢いを持ち込んでオールカマーに続戦してきてもレベル的に通じづらくなっている、ということなのです。
【3】前走の「格」をチェック
→近10年の前走「格」別の成績をご覧ください。
重賞 複勝率27% 10.10.9.77
重賞以外 複勝率 3% 0.0.1.30
このように、前走で「重賞以外」のレースを使ってきた馬がサッパリです。
上記【2】でも記しましたが、近年はまたメンバーレベルが上がってきていますから、前走で「重賞以外」を
使ってきたような格下の馬ではなかなか厳しいということなのでしょう。
【4】1枠馬苦戦
→近10年(新潟施行の2014年除く/2007年〜)の枠別成績をご覧ください。
1枠 複勝率14% 0.2.0.12
2枠 複勝率31% 1.2.2.11
3枠 複勝率29% 2.2.1.12
4枠 複勝率12% 0.1.1.15
5枠 複勝率39% 2.1.4.11
6枠 複勝率22% 1.2.1.14
7枠 複勝率16% 3.0.0.16
8枠 複勝率10% 1.0.1.19
このように、有利なはずの1枠馬が苦戦しています。勝ち星がありません。昨年も人気のアルバートが1枠発進から敗れましたが、アルバートのような差しタイプが内々で揉まれると厳しくなりますし、ペースが流れるため内枠の利を活かしながら気分よく進めても最後に脚が上がるケースも目につきます。