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煙と香り
最近気になるのは、夢見が悪いことだ。
なんとなく起きた時に「今日も嫌な感じのところへ行ってきた」感がある。
夢は違う世界で生きる自分の現実のように思うので、どこかの現実がちょっと嫌な感じなのが気になるのだ。
隣の敷地の森の中にポツンと仏壇があったり、昨日は一緒にいた友達が何かに取り憑かれた様子で苦しんでいた。「あなたは大丈夫?」と聞かれ、わたしには全く影響していなかったものの、全体的に怖い夢だ。
そんな訳で、今朝はいつも常備しているホワイトセージを出してきた。
ハワイの我が家はどこも開けっぱなしで常に風が通っているので、何かが滞っているようには思えないけど、夢の方の現実に向けて煙を焚いてみた。
相変わらず気持ちのいい香りが漂う。昨日ちょうど、煙は場所を浄化するというお話を聞いたばかりだ。
ホワイトセージはネイティブアメリカンが使う浄化の植物。
と考えたところで、ちょっと待て、と思った。
このホワイトセージはジュニパーリッジという会社が、オレゴン、カリフォルニア州の野生のセージを伐採したものを乾燥させた商品で、オレゴン州に住んでいた頃に使っていたもの。
でも、今はハワイに住んでいるので、この土地にはここの浄化する植物があるから、それを使う方が理に適っているのではないか。
例えば、ティーリーフ。
ハワイの人はティーの葉を家のまわりに植えたり、気の悪い場所にはハワイアンソルトと一緒に置いたりする。
煙の出るものはないだろうか。
そうだ、有名なサンダルウッド(白檀)があるではないか。
サンダルウッドは香木として浄化に使われないのだろうか。
そんな事を考えながら、色々とリサーチしてみると、ハワイはかつてサンダルウッドの森で、そこに目をつけた中国が大量に輸入していたという歴史を知った。
50年も輸出を続けたのち、サンダルウッドは絶滅の危機になり、そこから植林をしながら今日までハワイアンサンダルウッドを守り続けているらしい。
大昔の中国の白檀お線香はハワイ産だったのかもね。
その土地のエネルギーはその土地に育つものが一番合う。
ハワイ島という溶岩に覆われた土の少ない場所で野菜を育てるとき、
土が少なくてもガンガン育つ芋類に驚いた時感じたことだ。
抜いても抜いてもどこからか生えてきてはたくさんの芋をつけるのをみると、
これを食べたらすごいエネルギーがもらえそうと思うのだ。
ハワイの土地に古くから自生するサンダルウッドも芋達並みに強いはず。
湿気の多いハワイの風にはサンダルウッドの香りがきっと合うだろう。
ではサンダルウッドのお香って売っているのかな… と探してみると
ハワイの原材料にこだわり、科学的なものを極力使わずに香りの製品を作っている会社を見つけた。
残念ながらお香はなかったけど、ローラーパフュームがある。
煙は纏えないけど、香りを纏おうか。
まずはどんな香りか試しにお店へ行ってみよう。
悪夢のおかげでハワイとサンダルウッドについて知れた今日。
ハワイ島の香りのショップ
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