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Puhi Bay Tent

今年もプヒベイにたくさんのテントが立つ夏が来た。

このビーチはハワイアンたちが暑い夏を過ごす場所。
毎年抽選でテントを立てる位置が決められる。

場所が決まると、家族で大きなテントを張る。
そして、テーブルや椅子、台所用品、浮き輪、カヤック、着替え用テント
など、海辺で毎日過ごすために必要なものが運び込まれる。
もちろん、トイレも設置される。
各家族が借りる、レンタルトイレの鍵が家族みんなに手渡された。
ハワイの夏の始まりだ。

ハワイの子供達は毎日朝から晩までこのビーチで遊ぶ。
遊びながら海のこと、自然のこと、大きな子、小さな子、大人たちとの
関わり方を学んでいる。

「こらこら! シャワーの水で遊ぶな!!」

どこかのテントから、おじさんが怒鳴っている。

「ご飯食べていい?」

どこのテントでも、必ずご飯やおやつがビュッフェスタイルで用意されて
いて、お腹が空いた子供達は知らない家のテントでもやってくる。
もちろん、どのテントでも食べさせてもらえる。

ハワイのお母さんは必ず「食べたの?食べなさい、食べなさい」と言う。
白いご飯はいつでも炊けている。
プヒベイにはお腹を空かせた子供は一人もいない。

大人たちはそれぞれのテントの中で、
椅子に座って朝から晩までおしゃべりしている。
孫とおばあちゃんが25セントを賭け金にして、
カードゲームなんかしている。
やっと眠ったひ孫を、優しい瞳で眺めるおじいちゃん。
海で遊ぶ子供達はそれぞれの冒険をしている。
大人はあまり見ていないようだけど、どこかのテントの誰かが見ている。
手慣れた感じで遊ぶ子供達は、プヒベイをよく知っている。

食べて、おしゃべりして、時々海に浸かって、お昼寝して、また食べて…
シンプルでゆっくりと流れるローカルな時間。


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