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愛(ハンモック)のある生活をしようよ

思いつきでハンモックを買うみたいな買い物をしようよ。実際使うのかとか置く場所があるかとか考えずに。そういう買い物で生活は構成されていくし、そういう生活で憧れに近づける気がする。ハンモックって安ければ1万円しないし、持ち運べるからどこでも使える。ハンモックを手に入れる理由もないけど、本当はハンモックを手に入れない理由もないんじゃない?

ハンモックは寝返り打ちづらい。どっちが頭かわかりづらい。今、僕はハンモックの上にいるけど正しい方向で寝ている自信がないよ。でも、寝返りの打ちづらさに腹を立てず、誤った向きで寝ていることを受け入れる優しさに気付けたら自分のことを赦せるはず。それはこびりつく夏の空気も氷が溶けて薄くなったジュースも月を隠す雲も赦せるってことだし。小刻みな揺れと体を包み込む布の中で音楽を聴いたり、好きなことを考えたり、何も考えなかったりするのって楽しいことだったんだよ。

ハンモックがない生活でも何も不備はないけど、ハンモックがある生活には少なくとも、確実に、ハンモックがある。そのハンモックが部屋の窓際で揺れているのか、アパートの屋上で暖まっているのか、押入れの隅で折り畳まれて埃をかぶっているのかなんて、僕は知らないけど、そこにハンモックがあるだけでいいんじゃないかな?そんなことないか。

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みかみかみ
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