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ニチアサの話がしたい vol,3

【今回のニチアサ】

 まったくもって、どうして「仮面ライダーの最後の5話」というものはこうも「極まって」しまうのだろうか。ヒューマギアの「性善説」を信じ、身も心も捧げて奮闘してきた主人公が、最愛のパートナーを失い闇落ちしてラスボス化なんて、どう考えても残酷すぎるだろ。こんな冷惨なクライマックス、まるで、まるでこれは、そう!まるで仮面ライダーみたいじゃないか!いや、仮面ライダーだった!!!というのを放送終了後30回くらい繰り返してしまった。新時代のニューヒーローが過去作から踏襲した最も大きなものが「悪の力を用いて死んだ者のために戦う」だなんて、令ジェネのフィーニスの台詞「仮面ライダーの力ってのは、悪の力だろ」さえ伏線として回収された気がして目眩がする。ゼロワン制作チームに流れる「俺たちは“仮面ライダー”やってんだよ」という、どす黒い血の色の深さを改めて感じ、非情な展開に嘆くと共に、めちゃくちゃ、めちゃくちゃに興奮してしまう自分がいた。ひどい!ひどすぎる!やっぱり仮面ライダーって最高!

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