俺らのグループには掟がある。
俺らは経営者の集団であり、ファミリーだ。
経営者が一人しかいなければ、トップの意向を組みながら下のものが裁量権の範囲の中で決めるだろう。
だが、経営者で構成されている俺らのグループは少し違う。
一人一人が瞬間瞬間に即断即決していることだ。
返信や連絡が遅れてしまうと判断が遅れてしまうとともに、その時の気分が変わってしまう。
何かをやろうと思うときは気分が大事なので、その時の気分を失ってしまうとそれに伴う色々なチャンスも失ってしまう。
だから、俺らのグループは必ずみんながレスポンスを早くすることに気をつけている。
一つ目の掟は
「電話に早くでろ!LINEに早く返答しろ!」だ。
最近、レスポンスが遅い若いヤツらが多すぎて、イライラしている。
おいおいお前らの返答をこちらが待たせていただいて、どうして決めないといけないのか?
困ってるのはお前らじゃないのか?
俺は全てにおいて全く困ってないんですけど。
ここ最近、何人か整理させてもらった。
とにかく遅いやつとは一緒に居たくない。
こんなスピード時代に、遅いやつといるだけで大ハンディになってしまう。
俺の知ってる他塾のできる塾長たちもできるやつはみんなレスポンスが早い。
レスポンスは重要なのだ。
そしてもう一つの掟は
「乾杯するまで絶対に箸をつけない。」
というルールだ。
俺らはお互いがお互いを助け合ってグループになっている。
俺らはいつもファミリーなのだ。
「一人の食事がまだきてないけど、冷めちゃうから先に食べるね。」
そんなことやってると、「あんた業績が悪いからさよなら。」って簡単に言えてしまうようになるかもしれない。
卒塾旅行に行って、ビュッフェなんかに行くと自分の皿だけとってきて、誰一人待たずにさっさと食う子をよく目にする。
俺は必ず注意する。
「いただきます。」してから食おうぜ。と
「飯は必ず待とうぜ。」と。
「お前、家でお母さんがご飯を出してくれたら、いただきますも言わずに1秒で食い始めるのか?」
「それ、どういう権利の行使してるの?」
「お子様権か?」
ビールがぬるくなろうと、ラーメンが延びようと一向にかまわない。
俺らの結束の方が、味の変化よりも硬いのは当たり前だからだ。
ちゃんと最後の一人に飯が行き渡って、みんなで食うのがファミリーだと俺は思ってる。
俺らはよく海外に行くだろ?
海外に行ったら、トラブルなんていっぱいいっぱいある。
そういう時も、絶対にお互いの存在を信じて行動できることで、正しい判断ができると俺は思っている。
ひなまなも旅行に行ってる間は俺のファミリーだった。
だから、何かあってもすっ飛んでいく覚悟がいつでもあった。
これからも、俺らは掟を守りながら結束強めていきたいと思っている。