写真はタイのプーパッポンカレー。
タイはグリーンカレーが有名だと思うけど、このプーパッポンカレーも相当うまいよ。
特に味噌とカレーの絡みは最高だ。
ちょっと高級だけどね。
さて、俺が大学生のときは生化学系の授業を多くとるように心がけた。
これは俺が化学出身であるために、生化学の知識を増やしたいと考えていたからだ。
その中に酵素という科目があった。
酵素は1年半とか2年とか結構な時間をかけて勉強した気がする。
確か、酵素に関するレポートを書くときがあった。
何についてでもいいから日常で酵素を使われている例を挙げて、考察するというようなテーマだったと思う。
俺はすでに社会人だったし、もちろんビールを飲んでたので「世界一うまいと思うビールの作り方」というのをまとめた。
その時にビールの作り方というものに関して、結構な本を読んで勉強した。
自分でまとめたレポートというのは、なかなか覚えているもので、そのあとビールに関していろいろ考えることがあった。
ビールは大きく2種類には分けられる。
液の上で発酵させる上面発酵と、液の下で発酵させる下面発酵だ。
上面発酵の方が歴史が古く、高めの温度で短時間で発酵させる。
逆に下面発酵は低めの温度で長時間かけて発酵させる。
チマチマ書いても記憶に残らないだろうから、ズバッというと、上面発酵ビールはエールビル。
下面発酵ビールはラガービールである。
見た目は、エールビールは濁ってる感じがして、常温でもうまいと言われている。
日本のビールはほぼ全てがラガービールで、透明に見えるし、冷やして飲む。
喉越しを楽しむってやつだ。
すっきり透明。
これがラガービールだ。
海外に行くようになって、韓国、台湾、タイ、フィリピン、ベトナム、ラオス、カンボジア、インド........全部透明。
そう、アジアのほぼ全てはラガービールなのだ。
なんだったらバドワイザーもハイネケンも透明だ。
日本のビールで濁ってるビールって言ったら、どこかの地ビールくらいしかみたことないと思う。
俺はエールを飲んでみたいと思っていた。
日本で一番有名なエールビールは
このよなよなビールだと思う。
コンビニでも売っている。
だけど、ラガーに慣れてる俺らはきっとこのよなよなビールは旨くないはずなのだ。
そして、俺はヨーロッパに行った。
エールビールを確かめたくて。
ちなみにラガーってこんな感じ。
エールはこんな感じ。
いくつかの国で飲んだのだが、やっぱりイタリアが一番イケてる感じだったね。
ビールで有名なドイツとかは結構ラガー飲んでる人も多かったけど、イタリアはほとんどの人がエールって感じで、バルでこんな雰囲気でみんながエールを楽しんでいた。
そりゃあ、俺も飲むよね。
エールばっかり飲みまくったよ。
色の薄いのから黒いのまでいろいろ飲んだ。
冷やして飲んだ方が断然うまかったけど、イタリアで飲むならエールだなって心底思った。
喉越しというよりは、匂いを楽しみながら飲むって感じ。
イタリアから帰ってきた俺は、すぐにコンビニ行ってよなよなビールを買ってみた。
「........旨い。」
見事にエールの香りが再現されている。
というか、エールビールそのものだ。
1ヶ月くらいして、再びよなよなビールを飲んでみたが、残念ながらもう感動はなかった。
ラガーに慣れすぎて、エールの楽しみ方を忘れてしまっていたのだ。
皆さんもよなよなビールを買ってみて、フルーティーな香り探すつもりで鼻から息を抜きながら飲んだら、イタリアにワープできるかもしれない。
最後に、俺が一番好きなのはこれだ。
日本で一番、海外旅行に行った塾講師が、いろいろな国でビールを飲みまくって、日本代表に推すのはこれである。
さあ、明日はこれを飲もう。
これは喉越しを楽しむビールだから、クーっと喉に入れていこう!