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帰り道に泣きそうになる

自分の無能っぷりを晒したり、惨めな思いをしたりすると帰り道に泣いてしまうことがある。しくしく鼻をすすりながら、さすがに他の通行人の顔は見えないほどに暗くなってから。成人してからそんな奇行を数回やっている。

自分の能力の限界を感じ始めるようになってからはできる範囲で頑張ろうと気持ちを落ち着ける習慣をつけたはずだけど、ひとりになるとやっぱりしんどかったのが溢れてやるせない気持ちになる。

自己肯定感の根が腐っているせいで、どれだけ綺麗な造花を装っても栄養が回らない。限界が来ると、根から折れる。頑張って接ぎ木をしてなんとか耐えるけど、延命処置は早く終わりにしたい。

バイトから帰ってきて父が私のごはんをチンしてくれると、母が「自分でやれ」と眉を顰める。弟が帰って来たときは、母はすぐにご飯を用意して、私に弟のお茶を注いでと頼む。

ここ1,2年はこんな感じのことが何個も見つかる。私の時と違う。

背伸びをして手にした環境は水準が高いから、周りと比較して心が卑しいと痛感する。早くやめたい。

明日は普通に帰れますように。


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