五月十二日
自分の瞳をこの眼で見つめることができたならば、どれほどよかったかとおもう。
瞳は瞳でしかないけれど、それだけでもないと思う。わたしは、それほどに瞳を大切に思っている
今日も爪に色を宿した
あわい、鮮やか、プリズム、光の集まり、まちまちのやわらかい桃色に包まれた小瓶
爪が、つめが、いつも光っていて、おひさまに照らされた時にはとんとかわいく、きらきらしている わたしの頬もあわく染まる
一日を終わらせることに恐れる日々や光ることすら痛く染み入ってくるようなことを、ちいさな小瓶に入った色たちはどう思っているのだろうか
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