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なくなるということ

わたしのだいすきなひとが死んだ

会って話すことなどない、話したこともない。ただ、彼が作った音楽を聴き、幾度となく救われてきた。紛れもなく、私の大切なひとだ。
涙は溢れ出た。とめどなく、溢れ出た。

どうして人は、かなしいとき、感情が最高潮までいこうとすると、ふと、感情を押し込めるのだろう。あんなにもつらいことを目の前にして、なぜ、ふと、無になるのだろう。
その答えがわかっていたとしても、私はわからないふりをしたい。

なぜだろうと、思っていたい。


孤独。孤独とはあなたにとってどんなものだろうか

わたしは、一人でいる時、一人でいるというより、「私といる」と、感じている。
わたしは今、私といる。と思う。
それは、悲しいとか、嬉しいとか、寂しいとか、そういう感情のようなものはなく、ただ、わたしはわたしといるのだ。


わたしは今日も明日もひとりであり、ひとりではない。

わたしは今日も明日も赤子のように泣き、お花のように笑う。無条件に明日を信じられるこの心を、大切にしないで何を大切にしよう。

あしたがあるように。
できれば、しあわせであるように。
そうして、はやく戦争がおわりますように。

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