Macの移行アシスタントの超ラクラクぶりに、恋愛レス時代を考えた。
ネットもコンピュータも、買い替えやシステムの変更のたび、テクニカルの男性スタッフあるいは身近な男性に泣きついてきた。男性だからみんなメカに強いということはない。わかっちゃいるんだが骨の髄まで染み付いた「女は機械が苦手」意識が自分自身で拭えない。
5年もののMac miniが連日ビーチボール大会となり、フリーズのたびにコーヒー飲んでたら胃が痛くなってきたので、買い替えた。買ったはいいがデータ移行のことを考えると、あーめんどくさ。ヨドバシの袋ごと放置すること1ヶ月。モニタでいよいよビーチボール大会が佳境を迎えるのを見て、超重い腰を上げて、データ入れ替えを決意。でも一人でできる気がしない。
しかし、調べてみたら「移行アシスタント」という機能があり、新旧のMacをそばに置いとくだけで、Wi-Fi通じてデータが勝手に移行するというではないですか。
何ですかそれは。見えない小人が脳移植手術をしてくれるみたいな話じゃないですか。とはいえ、これまでも、できるできると言われて実際は使えない機能って、たくさんあった。念のためバックアップも取ったうえで、そろーりと新旧Macを並べてみた。
すると、あーら不思議。時間がかかると聞いていたので夜に動作させて一夜明けたら、きれいに新しいMacにデータが移っており、ビーチボール大会は終了。嘘のようにサクサク動いております。
なんだったのか、今までの苦労は、、、と愕然とすると同時に、ネットのトラブルのたびに頼っていた男たちがもう要らないことを知った。「こんな時にあなたがいてよかった」と重宝される〝機械に強いボーイフレンド”も、もう要らない。そういうワケですね。
バンクーバーで活躍する日本人スタンダッぷコメディアンYumi Nagasima のコメディのパンチライン(2分50秒から)。
「ある日私は、インターネットのトラブルを全部自分ひとりで解決しました。皆さん、、、その時、、、私は自分が、ずーっと結婚したかった男になったんです」。
テクノロジーの進化で「男手不要ライフ」が実現すると、女は、自分自身を「理想の伴侶」にして、充足して暮らせる時代になる。滑稽ながら、勇気も与えてくれる笑い話だ。
男にとっても、おんなじだろう。ある新婚の男性歌手が「保険の支払いとか、料理とか、助かってます」と、妻の働きを労うようでいて、「雑用こなしてもらうために結婚した」風のコメントをしているのを聞いたことがある。こういう男性にとっては、コンビニが「嫁いらずライフ」への移行アシスタントかもしれない。
ネットやコンピュータのトラブルシューティングのために、料理や雑用のために、パートナーはもう要らない。こんな風にも、恋愛レスと非婚は進んでゆくのでしょう。便利すぎる。上等じゃないですか。
サクサク動く新MacでサウィーティーのBest Friendを大音量にて楽しんだ。「私の親友、超イけてる。お金も車も持ってるから、オトコはいらない」。
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