豊作なり。秋の!木村了子画伯まつり。
おお、これは! 遅れてきた地蔵盆のお菓子セットのような‥‥
木村了子画伯からいただいた、この秋の展覧会のご案内一式。美男ワックワクパッケージになっておる。よろしいですなあ。
「美男におわす」@埼玉県立近代美術館、「フェミニズムズ」@金沢21世紀美術館。画集刊行記念 「楽園PARADISE21」@ DUB GALLELY AKIHABARA。まさに豊作の秋。時代が木村画伯に追いついた。
イケメン描いて15年。「男を描くとは何か?」を自問し続けてきた画伯に、簡単に降ってくる答えはなかった。そもそも、道なき道を来たからだ。「私は、自分の絵の中の男の子たちの、何を表現したいのだろう?」という迷いで筆が止まった、という告白に、共感できる男性画家がどれだけいるだろう?じゃあ、美術史上の美人画には、何が描かれてきたのだろう?
画伯が描くのは「女子には入ってゆけない、美男たちの世界。遠くからそれを見ている女の子の心の楽園(ワックワク)」。それは、必然的にリアリティを脱いだ、マンガ的キャラ的な形をとる。言ってみれば、仏像が抽象的な表現になるのとおんなじですわな。(ちなみに、京都では真に迫る運慶仏より、シュッとした快慶仏が人気だ)
埼玉は行けそうにないが、金沢ファミニズム展でムズムズする予定。