クリムト美女の「和柄盛り」について書く

ウィーンモダン展の見所を、クリムトが流用した日本の意匠にフォーカスして書きました。(なぜかクレジットが表示されてませんが)メインビジュアルに、クリムトの絵がガンガン出ているのですが、この展覧会はウィーン世紀末前後の文化を網羅的に紹介するもので、ぶっちゃけクリムト作品はちょっぴり。クリムトは、帯や蒔絵みたいな工芸的な「和柄盛り」でモデルを囲い込むことで、女性の肌や髪の柔らかさを引き立てた。そのテクと同様、家具やらサロン絵画やらの膨大な資料展示の中で、みなさんお目当の「エミーリエ・フレーゲの肖像」の存在感は、バリバリに引き立ってました。

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