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文芸部のこと

ー詩ってすごいな と、ぶわ~っと思ったのは
 高校生の時でした。

 すごい、とその世界に驚きました。
「 詩をかいているの。 」 と、うちあけてくれたきんちゃんという友人がいました。
ワープロの感熱紙に印刷された、たくさんの詩たち。
ファイルからあふれている感熱紙(時間がたつと印字が消えてしまう)。
惜しげもなくつづられる彼女の恋心。
銀色夏生さんの詩集をたくさん貸してくれた。

文化祭で詩集を売りたい、という不純な動機で、
きんちゃんと文芸部に在籍させてもらいました。
印刷室で、詩集を印刷して、製本して、販売して。
詩なんて読まないだろうクラスメイトに売りつけたりして。

―職員室まで、女性の国語の先生に詩集を持っていくと、
  「 あなた達の詩は、古典抒情詩ね。 」 と言われました。
古典抒情詩って、なんだか分からないけれど、何て素敵な響きだろうとうれしかった。 文芸部顧問の男性の先生は、転任する前に「精神衛生上、詩を書き続けるように。部誌に載せるように。」と手紙をくれた。

はなやかな思い出がほとんどない高校時代だけれど、
こんな風に書いてみるとたくさんの愛のなかにいたのかもしれない。
きんちゃん、先生たち、詩たちに救われていた。
 ーありがとう。



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