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◯ 学生時代のアルバイト

 大学1年生の時、ファミリーレストランで休日だけウェイトレスをした。長く続かなかったが思い出した。

 たくさん失敗したけれど、『怒鳴ってしかる』風潮の無いお店だった。例えば夜テーブルを片付けていて、たくさんグラスを乗せたトレーを落として割ってしまった。
 すぐさまベテランさん(私と同じ大学生)がほうきとちりとりを持ってきて『大丈夫?』とささっと片付けてくれた、軽やかさにあっけにとられた。

 昼のシフトも夜のシフトもベテランさんがいて、休憩室ではワイワイ楽しそうだった。私はシフトが少なく深く入ることはなかったけれど、皆さん感じ良かった。

 オーダーは、ハンディというボタンを押す大きいリモコンみたいなものでウェイトレスがとる。お客さんに料理の味を聞かれても、『私も食べたことなくて、すみません』と言うようなだめっぷり。

 1番の失敗は、休日昼の忙しい時にオーダーミスをしたこと。押した覚えの無いオーダーが私から入っていたのだ。
『 できたぞ、エビフライカレー4つ 』
 厨房からトップの男性が汗だくでお皿を出してくれて、すぐにミスオーダーが判明し血の気が引いた。
『 気をつけろよ 』記憶によると怒られなかったのだ、忙しすぎて、怒る気力も引いたのかもしれない、さっとお皿を下げてくれた。

  ある日中学時代のヤンキーグループ(男性3人)が来店した。おでこに白いタオルを巻いていてもう就職しているようだった。『あなた、前に新聞配達もやってたでしょ、えらいよね!』と1人の子が私に言ってくれて、誇らしい思い出(中学時代はほとんど交流無かった、その頃半年新聞配達してたのをどこかで見かけた様子)。

ー1度胸が痛い光景を見た。
昼間のベテランパートさんが、お客さんに土下座していたのだ。裏へ帰ってきて泣いていた。クレームを言っていたのは夫婦のお客さんで、詳しく分からなかったがグラスがよごれていた?か何かだった、そんなことがあって悲しかった。

 わたしは数ヶ月だけの、時に使えないウェイトレスだったが、色んな事があった。ウェイトレスは向いていないことが判明している。

 


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mikako✽
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