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◯ 母のひとこと

先日息子の0歳の赤ちゃん時代の写真を見た。

こんなにほよほよ、むちむちした小さな生き物だったのかと驚愕し、寝返りもうてず『 動けないよ〜 』と本人もうろたえているように見えた。

ほんの2、3年前なのに、感触が遠のいている、母乳やミルクを飲んでいた時が昔のことに思える。

そして可愛い赤ちゃんと暮らす喜びを圧倒しそうなほど、とても大変な時期だった。
よく『 産後は大変 』と言われるけど本当に深く頷いてしまう。


赤ちゃんが体の外に出ていって変化した体感、ホルモン、小さきものは心配だし小さな事でイライラしたり、様々な変化に心も体もついていけず。

そんな中バスや電車に乗って病院へ行かなくてはならずとても不安だった。体力の心配や、ベビーカーで電車の段差を降りられるのかなど。

実家の母が時々手伝ってくれたが、毎回来られるわけではなく、電話で母はこう言った。

『 困ったら、やさしい人に助けてもらうんだよ 』

『 助けてください 』というのは、私にとってハードルの高いことで、今もあまり言えてないけれど、バスや道で本当に通りすがりの方々にたくさん助けてもらった。
『かわいいね』と言われるだけでありがたかった。

親はいつも子どものそばにいられないから。障がいのある息子にもいつか『やさしい人に助けてもらうんだよ』と言ってあげたい、やさしい人に助けを求められる人になってほしい。
 
 

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