○ もたもたしていたい
とてもせっかちだと、じぶんのことを思ってきた。しかし、時折あらわれてくる、『 私はもっともたもたしていたい 』と。その時の感覚にまるで小さい頃のような親しさを覚える。
例えば、ここ数年レジでお会計の後、レジから離れなくてはいけない時間が早まっているように感じる。
当然次の人が待っているし、店員さんも『 お次の方どうぞ 』と言う。私は本当はもたもたお財布にしまいたい、小銭も分けたいし、お札の向きも揃えたい。もたもたと邪魔になってしまうので、横に移動してそそくさと少しだけする。
日々のなかで、せわしない気持ちの反動なのか、もたもたしたい気持ちが時々出てくる。そしてそのペースがゆるされる時、うれしい 。
もたもたしたい人が、もたもたできる社会はきっとゆたかな社会だ。
『 人に迷惑かけないように 』と言うけれど、私のもたもたが誰かをイライラさせているかもしれない。急いでいると、私も誰かのもたもたにイライラしている時がある。そういう意味で、迷惑かけないって難しい。日々ゆるしゆるされていることに感謝 ☆☆☆
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