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◯ 『 I'm so proud of you 』
随分前にアメリカの東海岸、当時滞在していた親戚の家に1週間ほど泊めてもらった。
ご縁があり、声楽、ギターの先生に体験レッスンさせてもらった。
小さな生徒さんが先に練習中でソファに座り自分の番を待っていた、広く静かなリビング。
ふと、小さなパンフレットに目をとめる。子どものピアノの発表会のためのものだという。
生徒さんのご両親のあたたかいメッセージにあふれていて驚いた。
『 メリッサへ
あなたのピアノの音色がいつもリビングをあたたかく満たしてくれていて、とても幸せよ。あなたのことをとても誇りに思っています。 』
どの家庭もそんなエールや感謝を子どもに宛てている、よくある、通常通りなのかもしれない、軽くショックを受けた。
こういうことが、日本であるだろうか、親たちの子どもへの愛のメッセージの詰まった冊子。見たことなかった。
ー『 I'm so proud of you 』
このことばを、親が子どもにかけるだろうか。
ゼロではない。義父がお葬式の宴席で、
自分の子どもたちの肩に手を置き
『 俺の自慢の子どもたち 』と他の方に言ってるのを見た。
親になってみて、確かに子どもに対してそう思っているとわかる、
『 I'm so proud of you 』
だいすき、生まれてきてくれてありがとう、うちを選んでくれてありがとう、
などと一緒に何度でも子に伝えてゆかねばと思う夏のおわり。
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