◯ ヘルプマーク
ベビーカーの息子を押して電車に乗ると、30代位の女性がすぐさま優先席から立ち上がり、『 座りますか? 』と近寄り声をかけてくれた。( 入口の私たちまで結構離れていたのに )
こんなにすばやく誰かが声を掛けてくれるのは珍しいことだ。
残念ながらすぐ降りる予定だったので『 すみません、大丈夫です、すぐなので。ありがとうございます。 』と辞退すると、『 そうですか 』と少し残念そうに離れて行った(本当にすみません、お気持ちありがたかったです)。
彼女の空けてくれた席は、ほどなくして他のヘルプが必要な方が座った。
おそらく彼女は医療職か福祉関係職の方か、障がいのある人に馴染みがあるのかもしれない。ベビーカーにつけている赤い『 ヘルプマーク 』を気にかけてくれたのだと思う。素早い反応に専門性の高さを勝手に感じた。
赤い『 ヘルプマーク 』は色んな人が様々な理由でカバンなどにつけている。障がい( 知的、身体、精神など )、内部障がい、見た目からわからないものもある。私自身きちんとわかっていなくて恐縮だが、ベビーカーにつけていると安心感がある。ダウン症でも全くつけない人もいるのでみんなそれぞれ違う。( マークは役所で頂いた )
息子さんは電車がうれしいのか大きい声を出してしまうこともあり、まだヒヤヒヤしてしまう。ほとんどは喜びを表現し、両手を鳥の羽のように振っている。( 満員電車では空気を読んで大人しくしている )
ヘルプマークを見て 『 何かあるんだな 』と見守ってもらえるだけでもありがたい。そんなマークがあると知ってもらえるだけでもまずはありがたいと思う。
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