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食器棚の秘話(とらじのひとこと日記)
我が家に食器棚がやってきました。
ぱぱさん
「とらじくん、食器棚とお話して」
とらじくん、
「ねぇ、食器棚さん、うちはどう?」
食器棚さん
「顔が痛い、傷つけられた!
おれは上質なんだ。なんで大事に扱わないんだよ、顔が剥げた」
とらじくん
「食器棚、怒ってるよ」
さらに、食器棚さん
「しかも、この家、狭いし、安い食器が多い。割れた食器まで入ってる
すごく居心地わるい」
ぱぱさん
「他の家にいけばいい」
食器棚さん
「え~ん、え~ん」
さっきまで、強気でやや傲慢な態度だったのに、大泣き。
とらじくん
「ぱぱさん、食器棚さん、泣いているよ」
とらじくん、
食器棚さんをなでなで。
とらじくん、
食器棚さんの気持ちと声を聞きだす
そうなんだね・・・うんうん。
ぱぱ、
この食器棚さんはね、むかしすご~く立派なお家に住んでいて、
でもね、
そこの家にはたくさんの食器棚さんが並んでたんだって。
来たときは可愛がってくれて、綺麗な食器をいれてくれたけど、
もっと大きな立派な食器棚さんが来て、
小さいし邪魔だからいらないって捨てられたんだって。
で、次のおうちに行ったらしい。
そこでも、
最初は使われたけど、
家の隅に置かれて・・・
埃まみれになり、
しかも、また大きな立派な食器棚がいて
あまり見向きをされなかったんだって
邪魔だからって、
また、次の家に行くことになったらしい。
食器棚さんはね、
次こそは大事にされたいって願ったらしい。
で、その願いを叶えて
ぱぱとままに拾われここに来たんだよ。
ここのお家は今までに比べるとかなり狭いけど、我慢するって。
食器はいまひとつなのも多いけど、我慢するって。
家も小さいけど、自分の場所があるから、我慢するって。
でも、ここだと大事にされて
ずっと、ここにいれそうだから、
顔に傷できちゃったけど、
今は、もう。
比べないって。
ここの家にいたいって。
ここにいたいから、そんなこと言わないでって
食器棚さんがまた泣き出した。
とらじくん
「ぱぱ、食器棚さん、ここにいたいんだよ
本当は、ここに来て、自分しかいないから嬉しかったんだよ」
「まま、割れた食器は捨ててほしいって」
ぱぱ
「わかったよ」
とらじくん、うさこと一緒に
食器棚さんをなでなで。
食器棚さん
「ありがとう。もう、顔が剥げてても気にしない」
とらじくん
「トレードマークの勲章だよ」
これから、食器棚さんの新しい人生がスタート。
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