貯金ゼロの私が貯め体質に変わった話
「来月の引き落とし大丈夫かな……」
はぁ……
大きなため息とともにつぶやいた。
最近ずっとこのモヤモヤが頭の片隅にある。
いつからだろう。
おそらく大学生のときはじめてクレジットカードを使って便利さにウェーイとなったときから。
かれこれ15年くらいだろうか。
病めるときも健やかなるときも、おはようからおやすみまでモヤモヤと一緒。なんなら夢にも出てくるからおやすみの後も。
「来月の引き落としへの不安」という黒くてモヤモヤしたやつと生活を共にしている。
私はとにかく服が大好きで、カード払いで毎日のように買っていた。「かわいい!」「欲しい!」と思ったらどうしても我慢できない。
しかも超ズボラで超めんどくさがりだ。
お金の管理? なにそれ。
年齢=貯金ゼロ歴ですが?
という感じでお金はあるだけ使っていた。
はぁ…
黒いモヤモヤが心をおおう。
そんなとき、お腹が大きく動く感覚がした。
「元気だねー」
赤ちゃんが動いたのだ。一瞬モヤモヤが小さくなりお腹を触る。
私のお腹には来月産まれる赤ちゃんがいる。
赤ちゃんの胎動を感じて笑顔になったのもつかの間。
また黒いモヤモヤがやってくる。
貯金もないのにこの子を幸せにできるのだろうか。
子育てにはたくさんお金がかかるらしい。
生まれてくる子にはお金で苦労させたくない。
私自身が大学生のとき奨学金を借りたり、留学を諦めたりした経験があるから。
もちろん我が家の経済状況で大学に行かせてくれた両親には感謝してもしきれない。
それでも周りの友達と自分を比較して悲しい気持ちになった。
この子にはそんな悲しい思いをさせたくない。
強く思ったとき、長年連れそった相棒である「お金の不安」という黒いモヤモヤと決別する決意をした。
このままじゃいけない。
赤ちゃんのために変わらなきゃ!
心に決めてどんぶり勘定だった家計を見直すことにした。
支出を把握する
まずは現状を知ろう。
ならば記帳しよう。
ということで引き出しの奥底に眠っていた通帳を探し出し、いざATMへ。
何年も記帳していない通帳を入れたらATMが壊れるんじゃないか…?と謎の心配をしていたが、すんなり記帳を終えた。
中を確認するのは怖かったけど、えいやっと通帳を開いてみる。
まじか…
思ってたより全然お金ない。
情けなかった。
しかし後悔しても仕方ない。
「今気づけてよかった」
と前向きにとらえることにした。
お金系の本を読みまくる
次に図書館へ行ってお金関係の本を片っ端から読むことにした。
この方法はけっこうオススメ。
お金系の本は読んだだけでお金持ちになった気持ちになれるから!(私だけ?)
そして、30冊くらい本を読んだことでお金への考え方というかマインドが変わった。
さらにすごいことに気づいた。
ズボラでもめんどくさがりでも家計管理はできる!
固定費を見直す
読んだ本には共通して以下のようなことが書かれていた。
スマホ料金や無駄に入りすぎている保険、使っていないサブスクなど。
毎月引かれる払いすぎているものを見直すことが大事。
私は本当に面倒なことが大嫌いなので
「格安SIMについて調べるくらいなら一生高い料金払ってた方がマシ」
と本気で思っていた。
だけどこれらに手をつけることにした。
ケータイ料金プランの変更、保険の見直しなどはほんとうに面倒だったけどほんとうにやってよかった。
ケータイ料金はなんと夫婦で10,000円以上の削減に成功!
やり切った後は謎に清々しい気持ちになった。
予算内でやりくりする
自分のズボラな性格上、きっちり家計簿つけるとか、レシートをとっておいて後で見返すとか、1円単位の節約とかは続けられないことは明白だった。
細かいことはやらない。
無理な我慢はしない。
食費と生活日用品の予算を1週間で1万円と決めた。
毎週土曜日か日曜日に財布に1万円入れて、その範囲で生活する。
1か月でトータル4万円を超えないようにやりくりするだけ。
服や本などついつい買いすぎてしまうものも全て予算を立て、予算の範囲内なら何を買っても良いというルールにした。
そして1年後…
「この服かわいいー」
赤ちゃんの服は本当にかわいいものが多くて困る。すぐ着られなくなることは分かっているのに衝動買いしたくなる。
だけど予算内なら我慢せず買って良し!
これだけでストレスなく家計管理ができるようになった。
まだまだお金持ちにはなれていないけどお金の不安からは解放された。
「来月の引き落とし大丈夫かな」という黒いモヤモヤとはキレイさっぱり円満にお別れできた。
貯金ゼロだった私ですが今ではゆるーく貯められるようになりました。
以前の私のように「お金の不安」にストーカーのごとく付きまとわれている人!
一緒に貯め体質に変わりましょう。
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