”憧憬”
一生のあこがれの人。
命の灯が穏やかに弱々しく、消えかかろうとしている。
彼女は、わたしの母なのだけれど。
わたしが高校1年生のときに白血病を発症して
現在は治療も八方塞がり、緩和医療を受けている。
彼女は、わたしの高校卒業も成人式も、はたちの誕生日も見届けて
「安心した」と、窓の大きな病室に集まった友人らに話したという。
先日、持って1週間だろう、と宣告を受けた。
もう、意識は朦朧としている。
話すことも難しくなってきた。
こんな、ブログなんかに書くつもりはなかったけれど
やっぱりわたしの根底には「言葉」にしないと「文章」にしないと、
わたし自身に落とし込んで納得することができない特性があるから。
泣きそうになりながらPCを開いたのだ。
わたしは、覚悟していたつもり、
でも心が張り裂けそうだ。
もうすこし、頑張って
笑顔で見送ろうと思います。
そして、わたしはまた歌おう。
ひとりでも多くの人に届くように。
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