2/10 自分が初めてお客さんの前でネタをした時の思い出





毎日投稿11日目

自分は実は大学の時に落研に所属してました
あまり活動はしておりませんでしたが
なので大学お笑い出身と言えるほどではないのですが、初めての舞台というのはNSCの前にもう経験しているのですね

まぁ大学お笑いの話の全体の話もおいおいするとして、今日は初めて舞台に立った日の思い出話をします

というものの、大阪の大学に入学した自分は芸人になろうともう決めており、あまり大学に通う意欲はありませんでした

だから大学のうちに少し経験をしてもう1年で辞めて東京でお笑いをしようと決めていたのです 人力舎かナベプロがいいなぁと素人ながらに考えてました
この頃はセンス系を目指していたのでね

そして大学の入学式の日、わからないながらにも少し下調べをして、自分の大学にもお笑いサークルなるものがあることを知り ビラ配りしている人たちをかき分けかき分け真っ先に落研のブースへと行きました

そうするとウェルカムモードの部員さんたち
自分は嬉しくなってそこで開口一番「自分はかが屋とかロングコートダディが好きで〜」と自分の知識を最大限に出します
まぁそこは落研に入ってる人たちですからそんな岩手から出てきた浅い知識たちは知っているのです

でもリップサービスの感じで「え、そんなのも知ってるんや〜」と反応してくださる先輩たちに嬉しくなり、鼻を高くして即「入ります!」と入部を決定したわけです
まぁそれこそ自分は先ほども言った通り田舎出身でして しかもお笑いの根付いていない地域 ちょっとインターネットで調べた知識を言えればお笑いキングになれるわけです

ただそう言ったお笑いは周りは見ていなくて、大阪に来てから話が合うことの素晴らしさに気づくわけです それがすごく楽しくて
それから毎日毎日部室に通い、お笑い談義に花を咲かせていました

そうすると、どうやら落研でもネタができると言うことを知ります こっそりネタを書いていた自分には腕試しの機会だなと肩をブンブン回すわけです(まだ人前でやったことないのに)

流れとしてはまず落研の部内でネタを見せ合いをする、そこでダメ出しなどをもらった後学内でライブをするという感じでした
自分は本当に入るのが早く、まだ1年生が1人の状態でしたがなんと先輩を誘い、自分が書いたネタを2人でやると言う大暴れっぷり、とんでもない
(ちなみに自分は最初からコントを書いていました センス系を狙っていたので)

そしてネタ見せ当日、みんなが優しいのもあり気も遣ってもらってそこそこウケたのです
1人の先輩に「こんなコントやりたかったんだよなぁ」とか言うとんでもない気遣い溢れるお世辞を言ってもらい唯一の1年生はチヤホヤされて更に鼻が高くなるわけです、最悪だ

そして学内ライブへ、まぁと言っても学内ライブ、知り合いや1番大きい通りでビラを配って来てくれた大学生の前でライブなのでまぁそこでもそれなりにウケるわけですな

鼻高々になっていく自分、そうなってくると思うんです

「大学以外のところでもネタをやってみたい」

そうして自分は大学以外の場所で舞台がないかを必死に調べました
そうしたら意外とあり、その中でも1番最初に目についた「ブンブンチャンプ」という賞レースに参加することにしました

そしてそこでは自分の力を試したいと言うことでピンで参加することにしました
しかし、初のピンネタを考えたのはいいものの相方がいないのでネタを練習する気になれず、まぁでも自分は面白いからなとか調子に乗ったまま結局ネタをほとんど覚えずに当日になってしまいました

当日の舞台は京都の方で、電車に2時間くらい揺られ行きました 行きは遠足気分ですごく楽しかったのを覚えています
会場に着くと、プロのような雰囲気の芸人さんたち そこにまだお笑いを始めて1ヶ月の自分
急に足が震え出します
会場になんとなく溢れる芸人たちの怖いオーラから、だんだん自分が無謀な挑戦をしていることが分かりだすのです

もうこの頃には高くなっていた鼻は折られかけています なんて脆い鼻なんだ
周りは知り合いだらけで楽しそうに談笑をする中、自分は落研の先輩の背中を隠れながら恐る恐る歩き、隅っこの方でネタの練習をし始めます

そうしていると、全くネタが出てこないのです 緊張なのか、何回練習してもどこがでつっかえたりしてパーフェクトにネタを成功できません まぁそれも無理はありません だってただでさえ1ヶ月の芸歴の人間が練習をしていないのですから
そうしているうちに会場にお客さんが入っていきます 会場は満員 その光景に更に頭が真っ白になっていきます

そうこうしているうちに出番直前、えづきが止まりません もう棄権してしまおうかとおもっていると出囃子が鳴り出しました

焦りまくって部屋の中の設定のネタなのに靴を履いて出ていく自分

そして、一言目のセリフを完全に忘れ沈黙の10秒間


その10秒間でなんとか思い出したものの、
気づいた頃にはもう遅く、半泣きになりながら残りのセリフをダラダラと喋りネタ終了

終わってからはとてつもなく落ち込みまくり、見に来ていた落研の先輩が声もかけられないほどに落ち込みました

そのままどうやって帰ったかもわからず気づけば家
お笑い人生がここで終わったな、と思いました
ネタ飛ばしてみんなに恥を晒して、もうお笑いの土壌では生きていけない なと

ただ恐る恐る今日の結果が気になって、ブンブンチャンプでTwitterで検索してみると
自分のことを褒めてくれているツイートがあったのです

まぁ大人数を褒めている中の1人に入っていただけなのですが、それでも入っていたことが嬉しくて ネタを飛ばしたことも吹き飛んでしまいました

結局そこからビビって大学以外の舞台にはしばらく立つことは辞めてしまうのですが、お笑いをすることは続けようと思い細々とネタを書き続けて、色々あって今に至るわけですな

結局何が言いたいかと言うとなにもないのですが、あの時自分の事を褒めてくれた人がいるから今まだこうやってお笑いを志しているわけで

あの時褒めてくれた人、多分自分の事を記憶なんてしていないと思いますがありがとうございました あなたのおかげで心は修復されました

まぁそんで初めての外の舞台で大飛ばしをしたことでネタを絶対に飛ばさないぞ と言う意識は今でもあって、バカほど練習するようになりました
まぁたまに飛ばす時はありますがあまり悟られない飛ばし方も出来るようになりました


というのが自分の初めての外のライブでの思い出です
それこそ学内ライブのネタはYouTubeに上がっていてちょこちょこ自分の大学時代のネタやってる様子があったりするのですが、本当に素人臭くて見てられません 恥ずかしいすぎる
今でも全然ですけどまぁその時よりはちょっと上手くなったなぁとか思います
もっともっとこれから上達していけるように!頑張ろう

という事でまた明日

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