レッスン料は安くしすぎない方がいい。安くしたことで後悔していることや遭遇したこと。

私は昨年の夏にオンライン日本語教師を始めて、最初はとても安い値段で始めました。(具体的な数字は怒られそうなので言えませんが)
理由は、資格はあるし日本語学校でも働いたけどブランクがあるから教える自信がなかった、最初は安い値段で人を集めてから、徐々に上げていけばいいと思ったからです。安易です。


値段設定って難しいですよね。


私は最初はとにかくどこの国問わず経験として誰でもウェルカムにしていました。当時は働きながらだったので夜はほぼ毎日空けていました。

すると、Amazing talkerで台湾や中国の学生からトライアルの予約が最初はある程度入るようになりました。
しかし、レッスンを続けていて思いました。
安い値段にしても全然思ったより人来ないじゃん、と。

Amazing talkerはメンター制度がありますが、私は受けたことがありません。実際に経験がある先生にお話を聞いたことがありますが、メンターからのプレッシャーなど精神的に追い詰められると聞いたので、ネズミ講式のやり方にも抵抗があったし私は利用はしていません。

italkiで一度レッスンを受けたメキシコ人の先生は、生徒は安い値段で受けたい人が多いから、最初は安い値段にして、予約は全部自動的にアクセプトするようにして、インスタントレッスンをこなせば予約が入るようになると言っていました。
italkiの予約自動アクセプトとインスタントレッスンはしたことがないのですが多少は変わるのでしょうか。
この先生もコロナ禍で稼いだ先生の1人のようでした。
あとは集客しやすい言語等もあるのでそれが日本語に当てはまらないのになぜかこの先生のアドバイスを信じた自分もバカです。

こうしたらプラットフォームで絶対集客できる、という方法はコロナが終わった今、参考程度にしかならないと思います。もうそういう時代は終わったので。

働きながら空いた時間でレッスンをしていたときは、まあ自分は経験も他の先生より少ないしお小遣い程度だから、と勝手に自分を納得させていました。しかしこのマインド今思うとよくないのは承知です。

値段を下げると起きること


フリーランスで食べていく場合、しかもこの物価高の世の中で、私のレッスン料は有資格者なのに安過ぎます。
特に欧米系の学生にとっては国の最低賃金以下のレッスン料。
アメリカの吉野家と同等それ以下の値段と知った時、凹みました。
あくまでも自分の経験と日本の賃金基準でしか値段設定していなかったのでこれって安過ぎるんだ、ということにあるとき愕然としました。
それに生徒に頻繁に値上げの連絡はやはりしにくいです。

ブログ等他の先生の話を聞いていると、様子をみてちょっとずつ値上げ、が基本なよう。
始めた当初は経験を積ませてもらっている部分もありましたが、経験を積んでいくと以下のことをだんだん、思う様になってきました。

  • モチベーションが保てなくなる

  • 安さ重視のフリートークのアジア人学生ばかりが集まる

  • 働いても働いても稼げない

  • 自己肯定感が下がる

  • 日本語業界にとって良くない

    予約は私の場合ですが、アジア系の生徒のフリートークとか会話練習が大半を占める様になりました。だんだんこの人たちが予約してくれるのは私だからでなく、レッスン料が安いからだろうな、と思う様になりました。それ以外に理由がないからです。特にフリートークはそうです。
    実際に先日、レッスン中にゲームをするという失礼な学生(中華系シンガポール人)に出会いました。

講師の価値は値段の安さ?


その上この学生、自分から質問したり話したりするのは苦手だから先生が質問投げてくれるのを基本的に待ってるとか言っていて、完全に先生がお膳立てしてくれて受身体制というスタンスの人でした。
正直こういう人に教えるのはもういいし、hello talkとかの言語交換で無料で適当に話せばいいと思います。ただ相手を探したり、言語交換では相手がお膳立てしてくれないから、こういうプラットフォームから安い先生を探してるんだと思います。日本人の先生はホスピタリティ高くて基本的に優しくて親切なのでそれに甘えてるのもありそう。

あなたは安いからってはっきり言われることもなかなかないと思いますが、ちょっと落ち込みました。自分の価値は安さか、と。

私は最近、初級学生で、できれば欧米系の学生を教える経験を積みたいので今のままの値段ではターゲットが集まりません。欧米系の学生は値段が安過ぎる先生も信用されないそうです。

以上、課題が見えてきたので、来月から値段を少しづつ上げることにしました。
今までレギュラーでレッスンを受けてくれている人たちはプレミアムメンバーとし、今後は値段やちょっとしたサービスなどで、差別化をはかるつもりです。
やっていて思ったのが日本語教師もビジネス感覚を身につけていく必要があります。
あくまでも、これを副業や仕事として確立したい人にとっては。
ボランティア講師が悪いとか、安い値段の講師が悪いとかは言いません。それは人それぞれ、考え方も経済状況も立場も違いますからご本人が納得してるならそれでいいと思います。

レッスンの合間に、ビジネスやマーケティングなどそういう類の本も読んでいかないと、と思っています。
レッスンが入らなくても、やらなくてはいけないことはたくさんあるはず。



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