ベッドバグをやっつけろ!
もっとステキなドイツ駐妻ぶりたかったのですが、いきなり虫のお話です。
みなさん、ベッドバグをご存知ですか?
日本語だとトコジラミ、南京虫。ドイツ語だとBettwanzen 。
吸血するカメムシの仲間で、北米で大量発生していて、ホテルなどで被害に遭うことが多いです。
日本でも、外国人や海外旅行から戻って来た人が持ち込み、ホテルや旅館で被害が出ているようですね。実際、友人も銀座で被害に遭っています。
来年のオリンピック後とか、とても危険だと思います。
さて、そんなベッドバグの被害に我が家も遭いました。夫が出張先から持ち込んだか、私がコペンハーゲンで泊まった安宿から持ち込んだか…のどちらかです。
ベッドバグは昼間は寝具や家具の隙間や裏側、カーテンや壁の隙間などに隠れ、夜になると這い出てきて、寝ている人間を吸血します。
なので、なかなかお目にかからないそうですが、肉眼で確認できるサイズです。私も見ました…涙。
熱に弱く、殺虫スプレーはあまり効かないのが特徴で、プロにお願いするのが一番だそうです。我が家は害虫駆除業社に加え、自分たちでも試行錯誤しました。
我が家がベッドバグ に気付くまでと、その後の対応策、そして撲滅後の予防策をご紹介します。
夫の手首が虫刺されで腫れ上がる
出張から夫が戻った翌朝。よく見たら、夫の手首に虫刺されがあり、すごく腫れ上がっていました。
「なにそれ、出張先で変な虫にやられたの?」
と、ベッドバグ の知識が少しあった私は聞きました。
夫はなんかのダニでしょ、と取り合ってくれませんでしたが、日が経つにれ虫刺されが増えていく!?
てことは、家に虫がいる!?
そこから寝具を熱湯洗濯&乾燥機にかけ(ドイツの洗濯機は最大90度での洗濯が可能です)、掃除機をかけまくりました。
ついには私まで噛まれるようになり、夫の寝室だけではなく、私と子供の寝室にも虫がいる可能性が…
血眼で探した結果…
私と娘のベッドの下で発見しました…涙
対策1:害虫駆除業社を呼ぶ
ネットによると素人による駆除は難しいとのことだったので、夫の会社の方に通訳を依頼して、業者を呼びました。
業者がやってくれたのは
•大型乾燥機の貸し出し
•発生した部屋に薬を散布
です。
大型乾燥機はすごく簡易なもので、自分たちで三日間布類を乾燥機にかけました
散布した薬は強力なもので、散布してから24時間は家に戻れず、帰宅後も人が歩く部分の拭き掃除が必要でした。
ちなみに薬の散布時は夫が出張で不在。業者はドイツ語しか出来ず、時間通りに来ず、しかも幼稚園は終業式という最悪な事態。
その夜は近くのホテルに泊まりましたが、一人で幼稚園児と荷物の運搬、業者とのやりとりを外国でやり遂げねばならず、ほんと夫とベッドバグ を恨みました。笑
対策2:熱処理する
業者が薬を撒いて数日後。
ベッドバグ が夫の部屋にいました。怒
薬が効くのに時間がかかったり、薬は卵に効かない…そうなので、自分たちでもできることを全てやろう、ということになり、まず寝具や衣類(服やカーテン、カバンetc)を熱処理しました。
方法はいくつかあって、
①業者から借りた大型の乾燥機
②熱湯で洗濯
③アイロン
④家庭用衣類乾燥機
⑤スチームクリーナー
業者から借りた簡易の大型乾燥機は大容量なので、作業が短時間ですみました。
家庭用の衣類乾燥機は、業者によると効果が無いとの事でしたが、何もやらないよりはと、つどつど使いました。
一番良かったのがケルヒャーのスチームクリーナー。家具や床、壁なども使えるので、隙間に隠れたバグを一網打尽!(ただし、素材によって変色、変形の可能性があるので要注意)
熱処理した布類は、ビニール袋、衣装ケースに密閉して、再び虫が付くのを避けます。
対策3:捨てる
熱処理をするにしても、結構な量、時間なので、いらないもの、怪しいもの(布団類などなど)、熱処理できないものは思い切って捨てました。
買い替えなどで結構な出費ですが、再発は避けたいので仕方がない。
対策4:珪藻土を撒く
珪藻土を撒くと、その上を通ったバグが脱水されて死ぬと知り、食品レベルの珪藻土をAmazonで購入。
壁沿いの床や、寝具のまわりにチークブラシで薄く撒きました。
刑事ドラマで指紋を取る鑑識並みに、ポンポン撒き続けました。笑
珪藻土は粒子が細かく、かなりむせてイガイガしますので、マスクとメガネ必須です。
撒いた日の夜もマスクをした方が寝るときに楽でした。
対策5:こまめに掃除
毎日掃除機をかけ、寝具やソファにはコロコロをかけました。
一度、コロコロをかけたら、小さな虫が潰れてシーツに血がつきました…
バグだったみたいです…涙
地道な作業ですが、一匹は確実に殺せたので、無駄じゃなかった…はず。
対策6:冷凍する
本やぬいぐるみ、カバンなど、捨てたく無いけど熱処理できないものは、ジップロックに入れて数日凍らせました。
ドイツの冷凍庫はすごい狭いので時間がかかりますが、とりあえず試してみました。
結果
最初に夫が咬まれてから、ベッドバグ だとすぐ気づき対応したせいか、業者を呼んでから3週間ほどで被害がなくなりました。
洗濯物は毎日出るし、毎日寝具を使うので、毎日対策を行わねばならず、なかなか疲弊しました。
ですが、その甲斐あって、それから半年近く経ちますが、未だに被害はありません。
ただし、旅行や出張に行くたびにバグとの遭遇可能性があるので、旅行の際は下記に気をつけています。
ベッドバグ予防策
•旅行の際、布製のスーツケースは使わない
•スーツケースをベッドの近くに置かない(バスルームが一番安全だそうです)
•スーツケースはつどつど閉じ、特に寝るときは必ず閉じる。
•汚れた衣類は袋に密接する(バグは人の体臭に寄ってきます)
•トリップアドバイザーなどの口コミをチェックしてから予約する
•帰宅後、スーツケースは一旦風呂場に置き、キャスター部分やチャックなどに除菌スプレーをかける。
•帰宅後衣類をすぐ洗濯する。
以上です。
ニューヨークでは地下鉄や空港のイス、日本だとカラオケや漫画喫茶にも出た事があるみたいなので、ベッドバグ を避けるのが難しくなるかも知れません。
もし被害に遭われたら、自己流対策ではありますが、この記事がお役に立てば幸いです。