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ベヘリット

中学3年生のホワイトデー
まだギリ処女の私
付き合って3ヶ月の彼氏にクッキーを焼いてあげたのだ
なんて可愛い
みかちゃん乙女じゃんめっちゃらぶりー

ちなみにバレンタインチョコはもらう側
当時もでかーい板チョコ(机の半分くらいの)とか諸々買ってもらったはずだけど記憶曖昧
食べたらなくなっちゃうし


あの冬ベルセルクにどハマりしていた私は
ベヘリットが可愛くて可愛くて「蝕〜蝕〜」と騒いでた

思いつきで焼いたよねベヘリットクッキー
食紅を薄めるって発想がなくて生地に直で垂らして焼き上げた顔にも垂らして
玄関先で「見て!蝕〜!めっちゃ可愛くない?あーん捧げて」って言ったら彼は捧げると言って食べた

まずそ!!!
モサモサの生焼け食紅クッキー

しかしそこはこの後数年間「MIKAちゃんのゲロでもうんこでもなんでも一口なら食える」と言うようになる男
真っ赤な食紅びたびた汚いベヘリットをもろともせずパクリペロリゴクリ
あまーーーーーーい恋の思い出

まだ終わってないし作者死んじゃったよ〜

捧げる

の一言で始まるあのシーン
何っ回も隈なくみんなの最後を読み耽ったものです
性癖の半分が詰め込まれてるような良いシーンだった

捧げると言った彼に数年後
ラバーソールでバッコンバッコン蹴っ飛ばされ河原に捨てられる寒い夜
降魔の儀のような恋愛


あの頃は特に言葉や物が攻撃力の高い順に光って見えていたの
なんでだろう
光る順番に見つけては彼に嬉々として投げた気がする

10代半ばの残酷さ
人の気持ちも痛みも知らず興味と衝動でぶちかましたんだよね

その彼とは大人になってからなんと3度もばったり会ったのにフルシカト!!!
どーやら私が見えないらしい
中3から高3までの記憶ないのかな

今は酷いことがしたくて仕方のない時はコレを言います 



これからプレイを始めます と

ありがとうSM
ありがとう魔法の言葉

感謝感謝

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