近畿地方のある場所についてを読了してあれこれ(※すごくネタバレしてます)
※ネタバレしたく無い方は読まないでください!
ストーリーを丸々書いているわけではないですが読了した状態で何も隠さずかいています!
近畿地方のある場所について読了して大好きなので、思ったことなど色々かきたかっただけのざっくばらんなメモ(思いついたらまた書いたり消したりするかも)
★個人的に知りたかったこと★
(主人公はあくまで背筋さんなので、不要な情報なのかもしれないけど気になる)
・Aちゃんの行方(もしかしてネット収集情報=おそらく老作家の知人の一家の娘さんが養子とのことなので、まさかAちゃん?!と思ったけど、Aちゃん=1984年当時8歳、一家の娘=2016年当時12歳で年齢が合わなかったので不可)やはりダムなのか…?
(ていうか一家の奥さんは出産してないので、ましろさまの嫁に選ばれた可能性が…)
・行方不明になった人々はほぼダムinなのか?
・蘇ったあきらくんの姿をしたものの正体は…?
・食べ物に味が無くなる理由
(カルト潜入レポートを見て、食べ物に味がしないのは薬物のせいかとも思ったが、ホワイトマンのキャンプの一家や待っているのエピソードから見ると怪異に取り憑かれると味を感じなくなるのか?)
・スピリチュアルスペースと起業サークルの呪文はどのような内容なのか?ほぼ同じ文字列を使っているところを見ると置き換えればちゃんと意味のある文章な気がする。あとスピリチュアルスペースとこの起業サークルは同じ団体が形を変えて続いているのか
・呪文もそうだけど読者からの手紙2の文章も暗号だったりしないか…と思ってしばらく見つめていたけどわからなかった
文字が浮かび上がるやつもなんか関係あるのか
・繰り返し出てくる「5」と「3」の意味は…
・怪異に憑かれた状態と、スピリチュアルスペースに入信した状態の境が気になるけどそこははっきりしない方が怖いのかもしれないけど気になる
↑これらが書籍版の書き下ろしで明らかになったらもう好きすぎて爆発するけど明らかにならなくても現時点ですごい好きなので問題ないです
★勝手に感じたことや、こういうことなのかなって思ったこと★
(考察と言えるほどしっかりしていない)
・不審者情報の山へ誘ってくる人々や、ネットに書き込みする人々は教団関係者なのではないかと思ったが、配信者や小沢のケースだと、なんらかの形で関わりを持った人間をやはり霊的な力でコントロールしているのか(これはましろ能力のような気がする)
・小沢君に憑いたのはましろさま、背筋さんに憑いたのは赤い女→あきらくんという認識で合っているか
・「ある場所について3」の中で背筋が呪いの動画インタビューの青年のことを思い出しているのは、既に女が見えていたからということなのか
・あきらくんが背筋の元に現れた時、動画インタビューの青年に見えていたあきらくんは消えているのか(ターゲット(身代わり?)が 変更し解放された?)
・あきらくんは赤い女の息子と同じ姿ではあるが、結局は息子そのものではない謎の怪異で正体は不明ということでいいのか
・赤い女&あきらくんの怪異は、ましろさまから派生した宗教から更に派生したので類似点はあるが、ましろさまとは別個に行動しているので、ましろさまの事件と赤い女の事件は分類できると思う。
・女が死んだあきらくんの下でやっていたのは、あきらくんを下ろそうと跳ねていたのではなく、教団の儀式を行いあきらくんを蘇らせようとしていた。(しかし他のものを呼び出してしまった)
・結局あきらくんの死因…
・スピリチュアルスペースの「高みにのぼる」は、=実質ましろさまに選ばれる(恍惚状態に陥り自殺する)ということか
・スピリチュアルスペースの信者は、ましろさまが出産経験の無い女性しか選ばないことは知らされていない。ていうか石もただ特別な石というだけなので、祈っている対象がましろさまだと知らないまま祈っているのだと思う。
・「待っている」の母親はましろさまに呼ばれるのを待っているのか(もしかして入信していたのか?)
・スピリチュアルスペース自体は、女性を集めるためにましろさまか、ましろさまの影響を受けたものに組織されたか、組織後にそのように方向転換した?(設立自体は1991年前後で、1996年に一旦紙面に掲載している)
・赤い女の目的は、ましろさまと赤い女&あきらくんの情報(=呪い)を拡散することで、自分に共感できる境遇で、更に文章で出来事を広められる能力を持った背筋が選ばれた。
・赤い女→呪いの伝播、あきらくん→生命を奪い続ける、まさる→嫁を求め続ける
↑もう感情もなくそれを繰り返してゆく
・なぜまっしろさんはマンションの子しかやらないのかは、おそらく地元民はここ数世代同じものとは知らずにまっしろさん=ましろさまを敬う儀式を代々行ってきているので、ましろさまのターゲットから外れているのだとおもう。
★好きだなぁと思ったポイント★
多種多様な媒体、キャラクターの記事を作成しつつ、メインシナリオの「近畿地方のある場所について」の背筋さんの語り口が凛と輝いていて素敵だなぁと思った。
最近ネット小説などを読んでいると、日常の描写でも何かリアリティが足りないと思うことがあったけれど、本作はそれなりの経験をされてきてる方が書いてるのかな…という安定感というか安心感があって読みやすかった。というか文章めちゃくちゃ上手いすね…
「近畿地方のある場所について 4」の4を打つ前のスペースの増減が、ある文字を表しているという考察もあったけど、個人的には真実を書くべきか否か迷う背筋さんの心の揺れのようでとても好きだと思った。
最終的に赤い女と背筋さん、悲しい宿命の女性2人の道筋が交わるのが美しかった。ハッピーエンドとはいえないけれど…
・すごいよまさるさん(すいません)