わたしとカメラの定点観測日記
運命のカメラに出会って(=カメラを購入して)1年経ちました。
カメラ、めちゃくちゃ楽しいです。
買った当初は恐るおそる触っていたカメラもすっかり手に馴染み、今では頼れる相棒です。
今日は、カメラを始めて1年経った今の気持ち、写真にまつわる考えごとや、何をやっているのかを記します。最後に機材関係もまとめました。
自分用の振り返りnoteとして書きましたが、これからカメラを始めようかな?と思っている方、カメラのあれこれで悩んだり考えている方の何かの参考になれば幸いです。
※文中でカメラやカメラの設定のことなど書いていますが、これを客観的に推奨するものではなく、あくまで2024年8月時点で私が考えていたこと、思っていたことの記録として書いておりますので悪しからずご了承ください。
◾️写真にまつわる考えごと
「好き」という気持ちがシャッターを押させる
写真を撮る楽しさというのはいろいろあると思うのですが、共通するのは「対象を好き」という気持ちだと思っています。
記録などでどうしても必要な場合を除いて、嫌いなものをわざわざ写真に撮ったりはしないですよね。
好きだな、なんかいいな、おもしろいな、綺麗だな、この瞬間を残しておきたいな。そういう気持ちがシャッターを押させるんですよね。
球場に行く準備をしているときも、写真を撮っているときも、それを後から見直すときも、ずっと嬉しくて、ずっと楽しいです。
撮りたいものが明確になってからカメラを購入できたこと、定期的に写真を撮る機会(≒球場に行く機会)があったことがとても良かった。
定期的にカメラに触って経験値を上げられたので、旅先や街歩きにカメラを持っていく時にも「このくらいの設定がいいかな?」という見当がつくようになりました。
考えてみると球場での撮影は練習にもってこいですね。プロ野球観戦の場合、基本的には自分の席以外で撮影をすることができません。これをデメリットと思っていましたが、落ち着いて今の条件での最適解を試行錯誤できる環境と捉えればメリットになりますね。
自分の視点に気づく
私と同じドラゴンズファンの方でも、お写真を拝見すると全部違うんですよね。選手に寄った写真、プレーの決定的瞬間を撮った写真、笑顔、真剣な表情。
視点が違うんです。
学生の頃、美術の時間にクラスで写生に行った時のことを思い出します。
同じ場所に行って、同じように絵を描くのに、どこを描くか、どのように描くか、みんな違うんですよね。視点に「らしさ」が出る。
自分の写真を見返すと、余白が多いです。「球場の空気感を撮りたい」と思いながら写真を撮っているから余白が多くなるんだな、とある日気づきました。
私が球場を好きな理由の一つが、広々とした空間であること。何十回球場に足を運んでも、コンコース(通路)からスタンドへ出る瞬間はワクワクします。そのワクワク感が伝わるような、空間の広がりを感じさせる写真にしたい。そんな気持ちがあります。
好きなスタイルは初期からあまり変わっていないのですが、撮っている中で「何が好きか」を言語化できるようになってきました。
これはnoteを書く理由とも共通しているかもしれません。
現地で感じた、まだ言語化できていない感情が、写真や文章でアウトプットする過程で「ことば」としてはっきりした形になっていきます。
「感情」と「言葉」は別のもので、完全にイコールで変換することはたぶんできないんですよね。(英語を日本語に訳すときに、まったく同じニュアンス・意図で訳すのが難しいように)
「写真」はその間を補完する役割を果たしてくれるように感じています。(英語が分からなくてもイラストで伝わるものがあるように)
最近撮ったお気に入り写真を見ると、私はやわらかい空気感、リラックス感、その中でも根底に流れる真面目さをいいなぁと思っているのが分かります。(伝わりますか?)
「難しさ」が「面白さ」に
難しさを感じる場面はたくさんあります。
球場で難しいのは、光が刻々と変化することです。屋外球場であれば昼の光から夕方の光、そしてナイターへ。日中は日なたと日陰でもだいぶ変わります。
そして動く選手を撮るので、シャッタースピードの設定をどうするか。動いている対象を撮るときにはシャッタースピードを速くしないとブレてしまいます。しかしシャッタースピードを速くすると、写真は暗くなります。
最近は1/1250秒を基本にしていますが、そのスピードでは撮れない環境(暗すぎる)もあるので、その場その場で合わせています。
ドーム球場も難しいです。バンテリンドームは全体的に暗いですし、日中の東京ドームは内野と外野で明るさが異なります。(内野の方が明るい)
カメラを購入してすぐの頃はISO感度はAUTOにしてシャッタースピードを調整していましたが、ISO AUTOだとうまく撮れない場合も多くて、最近はISOを思い切って上げてシャッタースピードの方で明るさを調整してみたり、試行錯誤しています。今の自分なりの答えはありますが、何か違うな、と思うことがあれば固執せず設定を変えて試しています。
東京ドームに苦手意識があったため、今年はそれを克服するべく都市対抗野球に通いました。5試合程カメラ持参で足を運び、内野、外野、エキサイトシートなど様々な席から野球選手を撮ってきました。
当初は球場カメラ練の割合が高かったのですが、途中で三菱重工Eastに元中日ドラゴンズの武田選手がいると気づき、また直近のドラフトで入団した津田選手が在籍していたチームでもあることも知り、最終的には単なる三菱重工Eastファンとして決勝戦まで見届けてきました。
優勝の瞬間に一番良い写真を撮れたと思うので、やはり量稽古は大事ですね。(もう東京ドームは怖くありません!)
試行錯誤して結果がすぐに目にみえる=写真に現れるのが良いですね。自分が試したことの良し悪しがすぐに分かるので、そこからまた試して……とサイクルを素早く回していけます。そうするとだんだん面白くなってきます。
「難しさ」を「面白さ」と感じられるようになって、練習すること自体が楽しいです。
◾️カメラを持つときに意識していること
上手な写真と良い写真
「上手な写真」と「良い写真」はまた違うな、と感じます。
これはあくまで今の私の考えですが、「上手な写真」とは、ピントが合っていて、構図、明るさなど写真のお作法がきちんとしていて、対象の良さ、あるいは意図が正確に伝わる写真。
「良い写真」は、客観的に見て「上手い」かどうかはさておき、撮った人がその写真を「好き」と思える写真。人物なら、撮られた人も「好き」と思ってくれる写真だと思っています。
プロを目指すなら「上手な写真」を撮っていく必要があるのかもしれませんが、私はあくまで趣味として、「良い写真」「自分が好きだと思える写真」を撮っていきたいです。(上手くて良い写真だったら最高です)
良い写真を撮っていきたい。その上で、カメラを持つときに意識していることが3つあります。
①前提としての心構え
一つ目は前提としての心構え。
撮られる人が嫌だと思う写真、見た人が嫌だと思う写真は撮らない(撮ってしまったとしても世には出さない)。
無意識であっても自分の視点がそのまま映されるのが写真だと思うので、自分の視点を第三者視点で見て「大丈夫かな?」と気を付けていきたい。
「自分の視点を世に出して大丈夫?不快になる人、悲しくなる人はいない?」という自分への声かけを大事にしています。
あとは日頃の思考のクセなどもふとした瞬間に出ると思っているので、なるべく視野を広くして、異なる立場の人たちの意見を知って、思考が偏らないように(ただしその中で自分なりの考えは持てるように)することも大事だなと思っています。写真=人生みたいなところ、あると思います。
②意思を持ってカメラを構える
二つ目はスタンスとして意識していること。
それは「自分がどんな写真を撮りたいのか考えてカメラを構える」ことです。「ゴールをどこにするかの意思・意図を持つ」こと。
「選手が頑張っている姿を撮りたい」場合と、「笑顔で談笑している和やかなシーンを撮りたい」ではカメラの設定も変わってくるはずなんですよね。
「偶然撮れた写真」と「意思を持って撮った写真」で、後者の写真の割合を増やしていきたい、というのが今の目標です。そのためにはまず「意思を持つ」ところがスタートだと思うのでそれを意識しています。
③技術を地道に学ぶ
三つ目はスキル向上のために心がけていることです。
これはカメラのこともそうですし、レタッチも。
ゴールに辿り着くための運転技術を身につけるイメージです。
技術がなくても現れるものはあると思いますが、引き出しが多いに越したことはありませんからね。
カメラの操作については「知らない機能がない状態」になることが今の目標。空いた時間でマニュアルを読んだりもしていますが、結局使わないと忘れてしまうので、覚えた機能は次の撮影で試すようにしています。
例えば、どちらも東京ドームのナイターでレフトスタンドから撮影した写真。人工芝の質感にご注目ください。
2023年撮影
「色温度」の概念を覚える前。カメラの設定も消極的な頃。(たぶんISO AUTO,SS1/320秒くらい)
2024年撮影
「色温度」の概念を覚えた後に、ISO25600,SS1/1250秒あたりで撮った写真。色温度はK5500くらい。
レタッチについてはLightroomで、本を読んだりYouTubeを見たりしながらこちらも実践しながら学んでいます。
最近練習したレタッチ
Before ベランダの色味が可愛いなと思って撮った写真。左端の窓が斜めになっています
After 歪みを調整して真っ直ぐになりました。色味も黄色が可愛くなるようにちょっと調整。
Before この写真の感じも好きですが、色が飛んでいる感じが気になったので……
After。青の色味を深くしてみました。
(青は難しい……)(ドラゴンズファンの宿命)
◾️カメラと周辺機材の記録メモ(2024年8月現在)
最後に、カメラと周辺機材についての記録です。(だいぶ長くなってしまいました……!)
私が使っているカメラはCanon EOS R50の黒。ダブルズームキットという、レンズが2本セットになっているものを購入しました。
手に馴染んでめちゃくちゃ気に入っています。
だけど、もしもだけど今1台目として買うなら、R10の本体だけにしてレンズはSIGMAにするかも。
しかし2年目の今、欲しいカメラはR5とかR6になっているので、1台目に何を買ったとしても物足りなくなる可能性は高いですね。(R50だと操作を割り当てたいボタンがもはや足りないので……)
球場にいつも連れていくレンズはこちら。いつもお世話になってます。
カメラバッグ。トップローダー式でサッと取り出して撮影ができるところがお気に入り。(カメラを入れても少し余裕があるので、隙間に応援ユニフォームを詰め込んで球場に行っています)
荷物的にカメラバッグで行けない時は、こちらのカメラップに包んでいきます。今のところ、無事です。
一脚。これは京セラドームに行った時にお隣のオリックスファンの方が使っていらして、「いいじゃん!」と思い購入しました。
※実際使ってみたところ、R50で写真を撮る場合はあまり使わず、動画を撮る場合は欲しいという感じ。あとはカメラ本体が重くなったら(つまり、より高性能なカメラを買ったら)写真でも欲しくなるかも。現状はほぼ将来対応用。
カメラとレンズはこちらで保管。
お手入れグッズたち。
あとはふさふさのブラシ(ヨドバシカメラさんで購入したので詳細不明、1,000円くらいだったはず)を持っています。
エツミのクリーニングクロスはPCもiPadもピカピカになります。
以上です!
こんなに長いnoteを最後まで読んでくださったあなた、ありがとうございました。きっとカメラにご興味がある方だと思いますので、共にカメラライフを満喫いたしましょうね。