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「新しい習慣」と「今の習慣」の価値を比べない
新しい習慣を作ろうとするとき、必ず立ちはだかる壁があります。
それは「本当にこの新しい習慣は必要?」という自分の心の声です。
この心の声によって、すでに身についている習慣と比べて新しい習慣の方が価値が高いと実感できない限り、なかなか行動を変えることができません。
そこで、どうやって新しい習慣を自分の中に取り込んでいくかについて、お伝えしていきたいと思います。
習慣が根付くカギは「脳の省エネモード」
人の脳は、日々の膨大な情報や意思決定の中で、エネルギーを節約することを常に優先しています。
その結果、毎日の行動の多くは「習慣」という自動化された行動で成り立っているわけです。
例えば、朝起きて顔を洗う、歯を磨くといった行動は、いちいち考えなくても自然にやってますよね。
これが、脳が「省エネモード」で動いている証拠です。
一方で、新しい習慣を作るには意識的な努力が必要です。
つまり、新しい行動を取り入れるには、脳が「エネルギーを消費する覚悟」が必要になります。
そのため、新しい習慣がすでにある習慣を上回る価値を脳が感じられないと、その行動をわざわざ取り入れる必要がないと判断してしまいます。
現状維持が心地よい理由
誰にでも「現状維持バイアス」と呼ばれる心理的な特性があります。
これは、今の状態を変えたくない、変えるのが怖いという気持ちです。
現状の習慣が非効率だったり、少し不便だったりしても「慣れ親しんだ心地よさ」みたいなものが必ずあります。
そのため、新しい行動に切り替えるためには「現状を超える価値」を自分自身が実感する必要があるんです。
例えば、夜寝る前にスマホを触る習慣のある人が、読書に切り替えたいと思っても「スマホを見る快感」や「一瞬で欲しい情報を得られる便利さ」を超える魅力を読書に感じなければ、切り替えを実行するのは難しくなります。
「価値」をどう見つけるか?
では、新しい習慣を今ある習慣よりも価値あるものにするためには、どうすればいいのでしょうか?
■最初の一歩を小さくする
新しい行動を始めるとき、いきなり大きな目標を掲げてしまうと挫折しやすくなります。
例えば「毎日1時間の運動」を目指すより「1日5分だけストレッチ」という風に小さな行動を目標にすると負担感が少ないので、継続できる確率が上がります。
■自分にとってのメリットを意識する
例えば、新しい習慣を始める理由が「誰かに言われたから」だと、正直、価値を感じにくいですよね・・
「これをすると気分が良くなる」「健康になれる」といった自分にとってのポジティブな理由を持つことができれば、自然と行動につながります。
また、習慣化したい行動は、必ずしもポジティブな理由がきっかけだとは限らないため、いかに自分にとってのメリットを見つけられるか、自分を納得させられるかがポイントになります。
■成果を「見える化」する
新しい行動の効果を実感できるようにする工夫も大切です。
たとえば運動習慣をつけたい場合、体重や体調の変化を記録することで、「これをやる意味がある」と実感できます。
他にも日記やメモを残すことで、気持ちの変化を記録したり、ハビットトラッカーを活用するのも「見える化」におすすめです!
習慣化は「選択」ではなく「発見」
新しい習慣を価値あるものにするには、「なぜこれが自分にとって大切なのか」を深掘りしていく必要があります。
それは単なる「選択」のように見えて、実は「自分の可能性を発見する」プロセスでもあります。
今の習慣にしっくりこない部分があるなら、それを上書きするチャンスです。
新しい行動が少しでも自分の人生を豊かにしてくれると信じて、一歩ずつ前に進んでみてください。
その際に大切なのは、自分にとって「価値ある行動」を見つけることで、その積み重ねが、より充実した日々を作り出していきます。
「新しい習慣は今ある習慣よりも価値がありますか?」
その答えは、必ずご自身の中にありますので、小さな一歩を積み重ねて、その答えを見つけていきましょう!
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