専門学校の交流キャンプにて「霊障」 -4-
高校を卒業してから、県外の専門学校へ入学し、
一人暮らしを始めた頃のお話です。
クラスで馴染むための、交流キャンプのイベントがありました。
夜寝る前、自己紹介をみんなでする中、
地元の子から「ここの湖は自○の名所」という話を聞いて、ゾッとしました。
(ご遺体が浮いてこないそう)
慣れない環境に緊張していたし、
備え付けの毛布はカビ臭いし、
寝る前に ここは心霊スポットと聞かされたりして、
なかなか眠れません。
いつの間にか、うつ伏せで寝落ちしていたのですが
夜中にトイレに行きたくなり、目が覚めました。
しかし、起きた瞬間なぜか…
空間に違和感を感じ、
冬でも風邪でもないのに強い寒けを感じ、
うつ伏せのまま、目をギュッと閉じていると…
突然キーーーーーンと耳鳴りが始まり、
「ジワジワと左から右へ移動する火傷」のような感覚が背中に走ったのです!
寒けはするのに身体(上半身)は熱い!という…
やはり、本能的にヤバいと感じました。
目を強く閉じ、顔を上げずにつっ伏していたのに…
自分の意思とは関係なく、
まぶたの裏が映画館のようになり、
「自分の枕元を、火傷が移動するような感覚に合わせて、女の人が歩いている」
映像が勝手に見えました。
(見せられたに近い。特に足下の部分)
しばらく…
太陽を見た後の残像のようなもので目がチカチカし、一人でトイレに行くのも怖くなったので、
申し訳なかったけど、となりで寝ていた友人を
起こそうと思い声をかけると…
なぜかすでに起きていて…(汗)
「大丈夫?」と、声をかけてくれたのです。
理由を話すと、その子は霊感が強いらしく、
変な感じを受け、たまたま目が覚めたようでした。
いやぁ…こういう話を話せる人ができて
とても嬉しく、少し安心した瞬間でした。
快くトイレにもついて来てくれて、本当に
その友人には感謝しかありません。
(わたしの膀胱もパンクせずに済みました)
あれは、さまよう自○者の霊だったのだろうか?