大人にめんどくさがられてたことってなに?〜あなたの個性が光る場所
これは2024年1月12日に配信したpodacast番組のスクリプトをもとに公開しています。同じ内容を音声で聴きたい方はこちらをどうぞ↓
今回のお話は、過去にも似たトピックでお話ししたことがあります↓
当時、4歳だった上の子は、今でもなんですが、
ひとが好きで、ひとと一緒に何かをしたがるタイプなんですね。
で、児童館やレストランに行っても、周りをじーっと見たり、
キョロキョロ観察しているので、親としては、ちょっと一言言いたくなる。
特に、食事の時なんかはボロボロこぼしたりしますしね。
でも、この行動って、彼女の「人が好き、人に興味がある」ところから派生しているもの、つまり、彼女の個性の部分だなって思っていました。
そんな彼女を見ていて気づいたことがあって。
あぁ、わたしたちが子どもの頃によく注意されることって、つまり、そこがひとと違う、アベレージと違うところだから、大人は良かれと思って平らにならそうとするだなって。でもそれってひとより突出しているところ=個性だから、下手に抑えちゃダメなんですよね。
うちの子の例で言うと、例えば、「そんなにキョロキョロしないの!」とか、「またそんな周りばっかり見て!自分のことちゃんとしなさい!」って、親(わたしや夫)から言われ続けていたら、たぶん彼女は「あぁ、自分はここがダメなところなんだ。直さなきゃ」と思って、一生懸命、そこをなおそうとするか、隠そうとするかするだろう。翻って、自分たちも子どもの頃よく注意されていたことって、突出したところ=個性だよね、というようなお話を当時しました。
◇
あれから2年弱経って、最近また、同じようなことを最近思いまして、
今回はリマインドとして、取り上げてみました。
6歳になった上の子なんですが、彼女は、歌ったり踊ったりするのが大好きで。音楽をかけて一緒に歌ったり、家族で夜寝る前に、ライブ風に布団の上で踊ったりするんですが、最近、ここにこだわりをかなり発揮するようになってきて。
微笑ましいと同時に、ぶっちゃっけね、マジでめんどくさいんですよ!
というのも、「部屋を暗くして、自分で合図を出して、そこで音楽を流して、次、ライトをつける」みたいな彼女のなかでの流れがあって。それがちょっとでもズレると「あー、もう1回!」って、やり直すんです。
わたしとしては、正直、「もー、いいじゃん、これくらい!!」って言いたくなるんですが、それをグッと堪えてひたすらステージ係をしています。
これ何回もやるって、結構、大変で。しかももう寝る前ですからね。こちらの忍耐力もだいぶ枯渇している時間帯ですし。
でも、あぁ、彼女にとっては、これがいますごく大事だんだなって思うんですよ。歌とかダンスが好きで、自分なりにかっこよく納得いくようにやりたいんだなって伝わってくるので、むげにできないというか。
ここで、「もういい加減にして!」とか、「もうそれくらいどうでもいいじゃん」って言って、親の圧倒的権力を振りかざして場を制圧するほうが、まぁ、正直、何倍も簡単です。まだ、相手は6歳ですから。力でねじ伏せるほうがその場では全然楽だし簡単なんだけど、それをしちゃいけないなと感じています。
家庭のなかで親と子って、圧倒的に親のほうが権力者なんですよ。だから、簡単にパワハラできちゃう。無意識にね。で、その圧倒的権力者から、あなたの好きなことは、どうでもいい。あなたが気になっていることは、親にとってはどうでもいい、ってメッセージを送りたくないんです。
もちろん、その子の個性にもよると思うんですが、子どもって親を喜ばせることが好きだし、親が否定したものを好きって言っちゃいけないんだ、って忖度しかねないので。
もちろん、限度はありますよ。寝る時間を大幅に過ぎて、こちらもヘトヘトになっているのに子どものしたいことにつきあう、っていうのは違うと思いますし、それはやりませんが、自分ができる範囲で、「あなたの好きなこと、あなたがいまこだわりたいことを親も一緒に尊重する」っていう姿勢を持ちたいな、と。
私もいつも完璧にそれができるわけではまったくないんですが、
せめて意識は置いておきたいなと思っています。
で、ここからみなさんにお聞きしたいのは、
みなさんが親や大人にめんどくさがられたり、なんか煙たがられたことってないですか?ってことです。
あ、なんかこれって親とか大人に歓迎されてないな、って子どもなりに感じたこと。
当時の自分の好きとか嫌い、自分なりのこだわり、純粋な好奇心に、いい反応をされなかったことで、「あ、これはしちゃいけないんだ」って学習して、封印したこと。
もし、これを聞いていて、頭に浮かんだことがあるとしたら、それをぜひもう1度自分のものにし直すっていうのを、していただけたらなと思います。