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子どもの”NO”を尊重する〜4年間の節分を経て

この記事は、2024年2月2日配信のポッドキャスト番組「mikaのinner journey」のスクリプトをもとにしています。同じ内容を音声で聴きたいかたはこちらからどうぞ↓

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我が家は、節分がちょっとした「子育てにおける定点観測」みたいなイベントになっておりまして。何かというと、我が家の6歳児、上の子が、1歳から保育園に通っているんですが、初めて保育園で節分をしたときに、割とガチに変装した鬼さんがきたらしくて、それが相当、本人としては怖かったようなんですね。

で、その次の年。2歳児クラスのときには、今年も節分なるものがあって鬼さんが来ると知ったときには、もう保育園行かない!ってなっちゃって。しかもそのときは、節分よりだいぶ前からボイコット状態になったので、毎朝、親が保育園に電話して「今日、鬼さんいませんよね?あ、わかりましたー」って、小芝居をして、「今日鬼さん来ないって!」って言うまで登園しないくらいになっちゃったんです。

節分当日は絶対行かないってなって、3年連続で節分の日には保育園をお休みしていたんですが、去年、お友達から、「鬼さんて、園長先生だって」って、タレ込みを受けて恐る恐る登園して。今年は、鬼さんが来ないで自分たち年長さんが鬼役ってことになったらしく、普通に、登園していきました。

この一連のことで、今日、何が言いたいかというと、正直、どうするのが正解だったのか、今だにわからないなと思っているのが1つ。そして、でも、わたしが子育てで大事にしたいなと思っていることが、ここにある意味集約されてるなと思ったが1つ、です。

子育てって、どの時点で「あー、自分の子育てはまずまずだったな」と思えるのか、わからないですよね。成人になる18歳なのか、いやいや、学生だったらまだまだサポートがいるし、やれやれやっと就職が決まったと思っても、わたし自身みたいになんだかんだといまでも心配かけてたりしますから。

節分というイベントで、「怖い鬼に立ち向かうこと、自分のなかの弱い心を豆と一緒に追い払うこと」に重きを置いている園とかもあって、その主張も分からないではない。なので、正直、わたしも子どもを休ませていたのが正解なのかはわからないんです。最後までわからないかも。笑

でも、わたしにとっては、子育てにおいて大事にしたいことが別のところにあったので、本人が行くと言い出すまで毎年休ませていました。それがもう1つのポイント。

以前、ちょっと前のエピソードになるのですが、「自分の感情も子どもの感情も否定しない」と話したことがあります。わたしはこれってすごく大事だと思っていて、子どもが「怖い」って言ってることに対して、「怖くないよ」って言いたくないし、本人の意に反して行かせたくないんですよ。

そんなこと?って思われるかもしれませんが、「自分の感情や『嫌だ』という意思表示を、ある意味、周囲に否定され続けた結果」として、「こう感じる自分がおかしいんじゃないか」とか、「こんなふうに思うことが間違ってるんじゃないか」って、大人になりかねないと思うんです。自分の直感や判断を信じられなかったり、「こんなふうに思う」自分を責めてしまったりね。

加えて、せっかく子どもがNOという意思表示をしているのに、それを聞き入れなかったら、「あぁ、自分が”NO”って言っても聞き入れてもらえないんだ、意味ないんだな」ってなって、自分のYES/NOを放棄しかねない。だって、結局、誰かが決めるんだもの。意思表示しても意味ないってなっちゃいませんか?

これって、末路はですよ、末路って言ったら言い過ぎか。でも、その積み重ねの結果が、大人になってもNOが言えなかったり、その場の権力者にYES/NO判断を預けてしまうことだったりすると思うんです。

あとは、「ママにNOって言っても意味ないんだ、だから、何も言わないでおこう」ってなってしまうこと、信頼関係ができないことも嫌だったですしね。

そして、大袈裟にいうと、のちのち人間関係のなかで身の危険を感じたときに、「あ、なんか嫌な感じがする」とか、「嫌だからやめておこう、行かないでおこう」っていう、その感覚を身につけてほしいとも思ってるんですよ。自分のNOの判断に自信を持つ。それって、すごく防犯の意味でも大事だし、人間関係でも大事だと思います。

たかが節分の鬼、かもしれませんが、わたしにとっては、結構、毎年、真面目に色々考える機会というか。こんなこと考えて節分にのぞんでいるのはわたしだけかもしれませんが。笑

本当は、家でもね、鬼さん役を大人がやって、ワーワー豆まきしたいんですよ。でも上の子は本気で、嫌がるので。

それも、正直、大人としては微笑ましいというか、からかいたくなるところなんですが、本気で嫌がって泣く子を笑って見ているのもわたしはあまり好きじゃないので…。

子どもの”NO”について、ご自身のこと、あるいは子育て中のかたはお子さんのこと、何か思うところはありますか?

このあたりは、見極めが難しいですよね〜!

自分に関してもそうなんですが、「NO」が例えば「コンフォートゾーンを出ることへの抵抗感、NO」だったら、逆にちょっと背中を押してあげたり、少し背伸びをさせるっていうのも大事だと思うので、なかなかそのあたりのNOの違い、見極めが難しいなと、感じています。

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Mika Sudo
Thank you for reading!