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畏怖の念ってこういうことなのかも。SCENT OF YORK.との出会い。

何をきっかけに知ったのかは忘れてしまった。
SCENT OF YORK.

webで見たその時から、ぐっと心をつかまれてしまったというか、気になる存在としてわたしの心の一部を占めていた。

instagramをフォローし、フィードに流れてきてはときめいていたその香りに触れる機会ができた。

そう、その名の通り SCENT OF YORK. は香りで表現されたパフュームブランド。
香りものが好きなわたしは天然精油のアロマから世界に展開されている香水ブランドのものまで幅広く愛してしまう傾向がある。

いい香りがするものが大好き。

SCENT OF YORK.はそのビジュアルにひかれて、コンセプトにぐっときて、ずっと会いたかった香り。でも正直そのたたずまいからちょっとハードルの高さも感じていた。

それが、今年のサロンドパルファンの流れで(?)伊勢丹新宿に来ているというのだから。
香りの祭典サロンドパルファンは伊勢丹の催事場でそれはそれは華やかに開催されていて、「香りの玉手箱や~」という勢いで盛り上がっている。
けれど、SCENT OF YORK.は地下で単独で孤高のオーラを放っている。
もう、たまらないね。

伊勢丹新宿店にて、孤高の輝き。

美しいボトルが文字通り輝く中、売り場に近づいて行ったところ運よくパフューマーの山藤陽子さんがいらしてお話しすることができた。

山藤さんは「気持ちいいこと」をコンセプトにライフスタイル提案をされていて、このSCENT OF YORK.もまさにそれ。
植物原料からのみ作っていること、植物の力。天然の香りって弱くて長持ちしないイメージがあるけど、金木犀の香りが風に乗って見えないところからも漂ってくるように力強いものを持っていること。
人生を楽しむために香りをとりいれるということ。
ご自身が創り出したもの、選び出したものへの愛とその過程の楽しさが溢れていてますます魅了されてしまった。ご本人も美しく洗練されているのにチャーミングな方だった。

気持ちいいセレクトのショップ

実はこの日、目指していた香りがあった。
S'MOREというチョコレートとバニラの香り。大好きなスモアのイメージ、そして英語の「Some More(もう少し欲しい)」の縮約形でもあるとのこと。
えー!絶対欲しい!わたしの香りにしたい!と思っていた。

でも、実際香ってみたら、わたしがまだ追い付いていなかった。
スモアという名前からも、少女のようなスイートな感じかと思っていたけれど、もっと成熟された甘美な香りで、、、あと5年、もしかしたら10年経った時にしっくりくるのかもしれないと思っみたいなにおいでも、本当にいい香りで。肌にも乗せてもらったし、ムエットもいただいた。あきらめきれなくて何度も嗅いだ。何度も。
魅力的で多幸感あふれる香り。あきらめきれなかったから、帰りの電車でも何度も嗅いでいた。

ムエットでお持ち帰り。
娘(7)の感想 MOCHA:ホテルにありそうだね。S‘MORE:いい香りー。こっちが好き!シナモンの匂い(シナモンは入っていないけどお菓子の連想をしたのかな)。

そして、S'MOREを目指していったのに、心を持っていかれてしまった香りがあった。MOCHA。これは嗜好品、珈琲と煙草の香り。わたしは紅茶が好きだし、タバコが嫌いだ。もちろんこのMOCHAがそのものずばりではないものの、そのイメージの香りというところも意外性というか、本当にコレ?という感覚で。でも、香った時の心の反応はそれこそ満たされる感じ。
珈琲は古くは珈琲から抽出したエキスが秘薬として使われ、煙草は神々に捧げるための植物として重要な役割を果たしていたとのこと。魅了されるわけだ。

香りを想像してみて

ということで、圧倒的な存在感で孤高の存在、SCENT OF YORK.
植物からのみ作られるというこのパフュームに畏怖の念をいだき、一日を締めくくった。

わたしがSCENT OF YORK.を纏える日はいつ?
それは、S'MOREかMOCHAかそれとも…
山藤さんは、どちらも重ねてつけるのがお好きとおっしゃっていた。それは良すぎる、、、

美しい存在感だったなぁ

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