【相手をメロメロにしないといけないサキュバス】1:1:0
直樹:男性。根は誠実で優しいらしい。が普通にとってもすけべ。
リリム:女性。新人サキュバス。なのに純情。
以外本編ーーーーーーーーーーー
(直樹の部屋 ベッドの上で)
直樹「で?本当にキミはサキュバスなの?」
リリム「だから、ずっとそう言ってます!」
直樹「うん。なのに抱こうとすると抵抗するじゃん?」
リリム「そ、それは…」
直樹「普通サキュバスってえっちな事して生命力とか奪うものじゃない?」
リリム「その認識で合ってます。」
直樹「じゃなんで抱かせてくれないの?」
リリム「それにはワケがあって…」
直樹「ワケ?」
リリム「はい…。生命力を奪う条件として、貴方が私に魅了されなければならないのです!」
直樹「魅了…」
リリム「つまり、私にメロメロになってくれないとダメなんです!!!」
直樹「オレ、キミにメロメロ。よし、無問題(モウマンタイ)。」
(直樹、リリムを押し倒す)
リリム「キャー!全然モウマンタイじゃありません!!!」
直樹「なんでよ?実際かわいいなって思ってるよ?」
リリム「(照れて)え!?そ、それは嬉しいんですが…ちがくて…!」
直樹「嬉しいんだ…。何が違うの?」
リリム「あ、あのですね…取り敢えず起きて、座りましょ?」
直樹「あぁ、いいけど…」
(ベッドの上に座り直す2人)
直樹「んで?何が問題なの?」
リリム「さっき貴方が私に魅了されなければならないと言ったんですが、相手が魅了されると私のツノや羽、シッポの色が変わるんです。」
直樹「へー?何色に?」
リリム「えっと、ピンクみたいな、ムラサキみたいな…?」
直樹「ふーん、要は黒からえっちな色になると…」
リリム「な!なななんですか!?その表現!?」
直樹「え?だってピンクとかムラサキとかって、やらしい欲望のイメージあるじゃん。
ってか、そんな照れる要素ある?サキュバスだよね?」
リリム「そうですけど!!」
直樹「そんなウブな反応して…よく今までやって来れたね。」
リリム「それは…(小声で)今日が初めてだから…」
直樹「なるほどねー。だからあんな不自然でたどたどしいお出ましだったのね…」
リリム「えぇ!?そ、そんな…!完璧だと思ったのに…」
直樹「いや、急に悪魔かなんかのコスプレした子が目の前に現れて『(たどたどしく)わ、わわ私サキュバスのリリム。こ、今晩、貴方を夢中にさせるわ』とか言われたら、普通頭どうかしてると思うよ?」
リリム「そんなー!先輩達はそれでメロメロにしてるのにー!!」
直樹「それは…うん、先輩とキミの力量の差だよね…」
リリム「うわぁーん!(泣く)」
リリム「ってゆーか!コスプレじゃないですし、頭どうかしてると思う女をよく家に上げましたね!!??」
直樹「初対面ではコスプレだと思うだろ…まぁ、そんな自称サキュバスを名乗る女が言い寄ってきたらワンチャンあると思うのが男の性(さが)ってやつだろ?」
リリム「サイッテー!!!」
直樹「えーー?誘っておいてー?」
リリム「はっ!そうでした…」
直樹「んでさ、何してくれるの?」
リリム「え…?」
直樹「え?って…オレをメロメロにしたいんだろ?」
リリム「はい…」
直樹「だったらメロメロにする努力。しないとだろ?」
リリム「うっ……そう…ですね…」
直樹「例えばー…メイドさんになってみるとか?」
リリム「メイドさん…こう?ですか?」
(リリム、ミニスカメイドさんに衣装チェンジ)
直樹「おぉ!?服装変えれんの?すごいじゃん!」
リリム「ええ、サキュバスにはお相手の好みに合わせて見た目を変えられる能力があるので…あ、顔そのものとかは無理ですが。」
直樹「へー、それもメロメロにする手段の一環な訳だ…」
リリム「コホン…『お疲れ様です、ご主人様♡御奉仕させていただきます』」
直樹「………」
リリム「ノーリアクション!?自分で振っといて!?」
直樹「あ、ごめん。次何リクエストしようか考えてた。」
リリム「メイドさんに興味持ってください!?」
直樹「よく考えたらそんなにメイドさん好きじゃないんだよね。」
リリム「はい???」
直樹「ナースとか好きなんだよねー」
(リリム、ナース服に衣装チェンジ)
リリム「『お注射しちゃうぞ☆』」
直樹「いいや、オレがする方だね。」
(直樹、再びリリムを押し倒す)
リリム「キャー!!!だからまだダメですってば!!!」
直樹「そう言えばさ、何でオレに声掛けたの?」
リリム「よくこの状況でそんな冷静にものを訊ね(たずね)られますね!?」
直樹「いいから教えてよ。このまま…続けちゃうよ?」
リリム「それはダメですー!」
リリム「……何故かと言われると…その……」
直樹「ん?早く教えてよ…」
(直樹、リリムに軽くキス(リップ音遠慮なくどうぞ))
リリム「んっ……その…サキュバスは相手のステータスを見る事ができるんですが…」
直樹「ステータス…?ゲームみたいな感じ?」
リリム「そうです。それで…直樹さんの生命力や優しさもステータス高かったんですが…」
直樹「うん」
リリム「その…私との相性が…(もにょもにょ言う)」
直樹「相性?」
リリム「あの…よ、夜の、相性がカンストしてたんです!」
直樹「は!?そんな事分かんの!?」
リリム「だから!この人なら…私の事大事にしてくれるかなって…」
(リリム照れてモジモジする)
直樹「え?サキュバスなのに大事にして欲しいの…?」
リリム「…できれば…一生…?」
直樹「ふーん……一生…愛して欲しいんだ?」
直樹「えっちの相性がいいから?」
リリム「そ、それだけじゃないです〜!!!優しさや誠実さも好きなんですー!」
直樹「ははっごめんごめん」
直樹「…リリム可愛いね」
リリム「あ、色が変わって…?」
直樹「いいよ、リリムに一生生命力吸われてあげる…」
リリム「直樹さん…よろしくお願いします…」
(重なる2人の影)
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