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親、巻き込まれるも楽しむ

 ミー子とヤー子との2週間のお別れ期間に愛知でする事は大きく2つ。

 一つ目は車の購入。ハイルーフ軽ワゴンをゲットします。有り余る程の資金があるわけではないので、中古屋さんをめぐるも、なかなか出会えません。後で知ったのですが、商用車は基本乗り潰すので良い状態の中古品はなかなか出ず、あったとしても軽ワゴンで100万円前後するようです。父がお付き合いのあるディーラー担当者さんと合わせてくれました。会社の全販売店の取扱車を見られるデーターネットワークがあり、そこから他店舗が保有しているダイハツのハイジェットを提案してくださいました。事故車で40万円でした。1日置きましたが、直感的に『これだ!』と感じたので買いました。とはいうものの、実は私は車を買うのは初めてなので、契約を決めた後になっても
『本当に良いの?買って良いの?』
と心の中で騒いでいたら、心よりも奥の方から『いいんだってば!』
と聞こえて来ました。

今となっては、ヤギの移送車にも私の宿泊所にもなれる愛おしい相棒です。

 2つ目はヤギ小屋作りです。農地に宅地申請せずに作るので、10平米未満の基礎なしの小屋です。木材を直に土に触れさせていたら数年で腐るので、単管パイプをクランプで組んで高床式の箱状の骨組みを作り、木材を抱かせる方法を取りました。といいましても、単管パイプを立体的に組むのは初めての経験。やりながら覚えてゆく感じです。材料、道具を買い揃えたら、まずは角柱となる3メートルのパイプを立てる為に穴掘りからスタート。70才オーバーの父、母が両スコップで奮闘してくれました。母は初めて使う道具なので、なぜか両スコップの長い柄を抱きしめて穴から抜こうとしてました。その姿が何とも可愛らしかったです。

 ありがたい事に天候に恵まれて、殆どの日が作業できました。穴掘り、クランプのボルト締め、床張りと、父は仕事がない日は殆ど来てくれました。どうも、お弁当を準備してもらって一緒に作業するのが楽しかったみたいです。有難いことに両親は娘の我がママにただ同然で付き合ってくれました。

「70才を過ぎてこんな経験ができるとは思わなかった〜。」
前向きな母に救われます。

完成までは程遠いですが、柱を立て、木材を抱かせ、床をつけ、西日を遮る壁をつけ、屋根はチンチクリンの骨組みに防炎布を被せてロープでしばるという、小屋にはまだ達さない、舞台?のような所まで漕ぎ着けたところで2週間が終了。

いざ、ミー子とヤー子のお引越し。私にとっては決戦に臨むような心持ちでした。


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