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妊娠してたのは、、
当初ミー子はお腹に子どもがいるだろうと言われてました。ミー子がやってきた4月1日直近の発情時に、雄と交配させたと里親の困った時の我那覇さんが言ってみえました。ヤギは交配させるとかなりの高確率で着床して出産を迎えるのだとか。妊娠期間も150日程でほぼ予定通り出産を迎えるそうです。
が、ミー子お腹は大きくなってる気がするのに、オッパイも何となく張ってきてるのに、予定日は過ぎつつあります。
「想像妊娠なんじゃない?」
とか島の大先輩方は半分冗談、半分本気みたいなノリで言ってくれます。
さすがに半月も予定日を過ぎれば、ただの成長過程だったんだね〜と結論づけられました。
夏バテから回復したヤギ達の活力が高まる11月中旬。どうも後から我が家にやって来たヤー子のお腹が張ってきています。食欲も半端なく昼夜関係無く食べてます。
ヤー子は敷地外へ1人で勝手に出て行く様子が無く、外食の散歩時もミー子の後をついて歩くので、リードで繋がず自由にさせてました。ミー子が家の敷地内に繋がれていれば大抵小屋にいます。2頭をリードで繋ぐと絡まり合う事がしばしばあるので、逃げ出して外で迷惑かけてなければまぁいいかなという事で、ヤー子は放し飼い。
ですが、深夜でも生垣の葉を猛烈に食べているヤー子を目撃されたご近所さんが驚かれ、
「妊娠でもしてるの?」
と聞かれました。ヤー子に関しては交配をハッキリ確認した人がいない為なんとも言えませんが、妊婦さんなご様子?
ヤー子が1人自由に木の葉を食べているのが、ミー子は悲しいやら悔しいやらで、朝私が目を覚ます頃、
「ウェー、ウェー」
と、何か悲しいような怒っているような鳴き方をします。
ある夜、ミー子の警鐘のような鳴き方が殆ど一晩中続いてました。発情のサイクルとも重なっていたのでしょうけど、少し異常を感じる程でした。
翌朝午前7時半、餌をカゴに入れてあげます。ミー子は相変わらず『早く早く!』と言わんばかりに、リードが許す限りの催促往復横歩きをします。ですが、いつもならミー子をどつき蹴散らしてでも食べるヤー子が、餌を見ても積極的に食べません。ひと口ふた口食べてやめてしまいました。大好きな桑の葉を顔の前に持ってきても反応無し。
「ヤー子の様子がおかしいです!全く食べようとしません!」
我那覇さんに速攻電話。
「あー、出産だねぇ、おめでとう!」
と。
人生初、ヤギの出産に立ち会う事になりました。