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フィンランドのバスにスマホを置き忘れた話

やってしまった置き忘れ

トゥルクに移動して3ヶ月目、昨年の12月に私はトゥルクの路線バス内にスマホを置き忘れた。

バス停に降り立った瞬間にやってしまった!と思ったもののバスは猛スピードで遠ざかっていった。郵便局も設置されているスーパーで大きめの荷物を受け取り、片手に荷物、片手に食料品、夕方だったが既にまっくらで雪はつもり気温はマイナス10度ほどだったと思う。

頼みの綱「iphoneを探せ」が使えない

ひとまず帰宅し荷物を再点検するもスマホはない。パソコンで 「iphone なくした すること」と検索し、拾い主に向けて連絡先を表示したり、遠隔でスマホをロックする方法(紛失モード)があることを知る。早速試そうとしたが「探す」アプリを起動させてもiphoneが表示されない。

なんで? 最近までこの機能使えてたじゃん!(よく家の中でiphoneを紛失するので、この機能にはお世話になっている)。

その頃私は、フィンランド国内でのみダウンロード可能なアプリを使用するため、フィンランドの電話番号に紐づいたApple IDを作成しログインしなおしていた。後からわかったことだが、その時になぜかiphoneを探せ機能をオフにしていたようだ(最悪だ)。

遺失物管理会社に連絡

最悪な気分でトゥルクのバス会社 Föli のホームページをチェックすると

Suomen Löytötavarapalveluという会社に問い合わせてくれ、とある。

Suomen Löytötavarapalveluはフィンランドの大手バス会社の遺失物管理を行う会社のようだ。

申し込みフォームから、スマホの情報(色、種類、シリアルナンバー)、なくしたバスについての情報等を入力する。混乱していたので記憶があやふやなのだが、追加料金を払って、該当する遺失物がないか2週間優先的に監視してくれるオプションを選択した気がする。

幸か不幸か?数日後には日本に一時帰国する予定だった。やはり現代ではスマホなしでは生きていけないと感じ、帰国してすぐ新しいスマホを買った。

懸念事項

気がかりはロックを解除され情報が盗まれないかという点と、なくしたスマホに入っているSIMのフィンランド電話番号が使えなくなるかもしれないという点だった。

フィンランドでは日本に比べてSMSをよく使う印象がある。配達業者からの連絡、保育園からの連絡、行政からの連絡もSMSが使われていた。登録した電話番号の変更はできるだろうが、まだ生活に慣れていない時期だったので想像しただけで気が重かった。

顛末

紛失から19日後、会社から遺失物が届けられましたと連絡があった。発見料金は17ユーロ、自宅に郵送してもらうこともオフィスに取りにいくことも可能だった。トゥルクに戻ったのちすぐにオフィスに取りにいった。外見も変化なく、綺麗な状態で戻ってきた。

まとめ

フィンランドでスマホをバスに置き忘れたが、専用の会社を通じて手元に戻ってくる経験をした。
起きてしまったことは戻せないので、粛々と事態に対応するしかない。
これ以降、スマホは常に首から下げている。




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