【ニュースメモ】フィンランドのミスコンテスト
フィンランド国営放送yleのニュースより
「判断は内面の美しさだけで決まる」
今夜、今年のミス・フィンランドが発表されるそう。
フィンランド社会は人権意識、男女平等意識が高いので、記事を読むまでミスコンが存在しているとは思わなかった。
HPを見ると1931年から続くコンテストで、フィンランドを代表する若く美しい女性を決めるため広く国民に支持されているようだ。
現代のフィンランドミスコンでは建前上、候補者の自信、プロフェッショナリズム、そして代表性を強調し、美しさについては表向きに語られなくなっている。コンテストを主催する会社のCEOは外見はいかなる評価基準にもならないと強調している。昨年から、独身で子供がいないこととする参加者の要件が撤廃されたらしい。
一方で、外見の重要性はSNSが当たり前に存在する現在においてますます高まっていると記事は述べている。
トゥルク大学の社会学教授であるアウティ・サルピラ氏の研究成果も引用しつつ、
なぜ外見が重要視される現代において外見で競争することがタブーとなっているのか
現代によくみられる「誰もがそのままで美しい」という考え方の限界
「美しさ」も一種のスポーツのように、考えることはできるか
といったトピックが議論されていた。
当該コンテストは外見は一切の評価基準にはならないが、水着審査は継続するそうだ。
感想
フィンランドのテレビを見ていると、男女ともに若いアイドル等を見かけない。専門性を持った人がそれぞれの役割で登場しているイメージだったので、フィンランドにも当たり前に外見に関する不平等とその議論が存在することを知り興味深かった。
ニュース記事に研究者の成果が引用される際、引用元の論文がリンクされているのが素晴らしく、日本の報道機関も導入してほしい。