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大急ぎの引越し

今年の3月30日
職場の近くの住居から実家へ戻ってきました。
予定では、3月26日から31日まで年休を取って
引っ越し作業に充てることにしていましたが、
何分ブラックな私立高等学校ということもあり、
年休を取っていても
あーだこーだと仕事を作っては呼び出される始末。
最もひどかったのは、
一年間受け持った子供たちのことを記録する指導要録というのがあるのですが、その提出が年度末だったこともあって、
私は年休に合わせて早めに提出していました。
ところが、
「この前渡した指導要録の書き方(ガイド)を、
 変更したからやり直しに出勤して」
と電話がありました。
え?! そんな後出しジャンケンみたいな……ひどい。
指導要録って、ものすごく大変なんです。
一人一人の性格や賞罰、
すべてをつまびらかに書かないといけないんです。
内容の変更はしないとはいえ、
書き方
(例えば、こういう時には数字は半角で、でもこういう場合には全角で。とか、○○賞受賞の○○賞と受賞の間は半角あけることに変更するとか。)
を変更されると、すべての子供のページを見直して、
すべてやり直し。
やり直せば当然ミスも出てくるので、見直し。
見直しても、印刷段階でずれたりすることもあるので、
さらに微調整。それで2日かかりました。
でやり直したのに
「やっぱりここはこうすべきじゃない?との意見が出たので、
 さらに変更して」
と言われ、必死にやり直し。
ほかにも、
私が持っていた教科書などはすべて
教科準備室の机の脚元に積んでいますときちんと伝えていたのに
「先生が持っていた資料はどこに片づけたの? 見当たらない」
等といった問い合わせもあり、
引っ越し作業の手を止めては服を着替えて出勤
「ここにありますよ」
と指差し確認だけして自宅へ戻ろうと思えば、ほかの先生につかまって
「あ、先生、来たんなら、これ手伝って」
とか
「○○掃除しといて(なんで私にさせる?!)」
とか。
年休出してると言っても
「あらーそう、ごめんねー」と言いつつ仕事をさせる。
そんなこんなで、
引っ越し作業が思うように進まず、
きちんと実家に持ち帰りたいものと売りに出すものを
分けていたにもかかわらず、
例えば本などはうっかり売りに出してしまっていました。
どうも段ボール箱を多く渡してしまったようです。

今実家で暮らし始めて一月半
読もうと思っていた本を探しても出てこず、
もって帰ってきていたはずの大好きな漫画も見当たらず(大泣き)
その事実に気づきました(遅)
大急ぎでばたばた引越しなんかするもんじゃありません。
もっと残念なのは
モノを減らさないと実家に帰ることが不可能だったために
お気に入りの食器や家具、
大事に使っていたステンレス製の軽量折り畳み自転車(4万5千円くらいした)なども
出張買取で、10円(!)とかで
持って帰ってもらわなければならなかったことです。
その後、その買取業者が
「ブランド品じゃないから」と引き取らなかったものを
別のショップに持ち込むと
驚きの値段で高く買い取ってくれたという……驚き。
カリモクの椅子だって買取業者は200円か何かでした。
引越しの最中、物を減らさなければという気持ち一杯の頭で、
買取に来てもらってるという状況下では
判断が鈍ってしまったのでしょう。
愛着もありとても大事にしていたものを
ただ同然で売り飛ばしてしまった後悔が
今頃になって押し寄せてきます。
でも、結果はやはり手放さないといけないものでした。
いくらいいものでも、実家は狭く、古い家。
二階の私の部屋にはアップライトのピアノに母の嫁入り道具だった
重厚感満載の衣装ダンス(どっさり着物が入っています)。
そこに私のクローゼットが大小二つ
(昔実家で使っていたものがおいたままになっていました)
これ以上カリモクの椅子だの
ノットアンティークの家具だのを持ち込むことは
スペース以上に重量的に恐ろしく
断念せざるを得なかったのですから。
自分の部屋では、自分でアンティークの鉄足を購入し、
そこに古い足場板をつなげて机にしていました。
シャビーシックがたまらん
と自己満足しながら2年間使っていましたが、
それも足だけは買取業者が「無料」で持って帰りました。
(というか、いろいろ持って帰ってもらった後明細書をみると項目すら書かれていないのに持って帰られてしまったものも多々ありました。買取業者は怖いですね)
今は、母が安物買いしてすぐに「いらない」と放置した
しゃれっ気も味気もないニトリの机に向かって
こうやってNoteで呟いています。

引越しの際にもっと余裕があったら、
手放すにしても、きちんと古いものを大事に扱う古道具屋さんに
持ち込めたのになぁ。
大事に持って帰るつもりのものを間違って売らなかったかもしれない。

つくづく後悔先に立たずを実感しています。

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