
【合同会社登記手続き】に必要なものをRPGっぽく説明してみる
2024年12月26日に開業を目指すナカミカです。
じぶん、バチバチドラクエ世代っス。オッス!
本業のかたわら、副業のため起業の準備をしていますがわりと順調に進んでいるとあってちょっと余裕かましちゃってる回です。
よろしければお付き合いください!
トーキクエスト
会社登記の手続きに必要になるいろいろなものを集める作業ってRPGっぽいな…と思い、主人公になりきってストーリーを進める妄想を膨らませていました。はじめて聞く用語が多くて何が何だかわからない書類をRPGのキャラがしゃべって説明します。
トーキクエスト登場キャラクター
勇者

大神官

とびきり粗いあらすじ
悪の帝王を倒すために立ち上がった勇者は
地の果ての、とある神殿にたどり着いた。
さらなるレベルアップを求め、合同会社設立を目指す勇者。
この神殿では会社の登記ができるという。
聖衣に身を包んだ大神官が勇者の姿を見つめている。
大神官「よくぞ来た。おのれ自身を見つめなおし、これからの生きかたを考える神聖な場所じゃ。新たなる生きかたで人生を歩めば、それにふさわしい新たな能力がそなたにめばえるであろう。生きかたを変えたいとおのぞみか?」
▶︎ はい
いいえ
勇者「はい、わたしは会社作りたいのです。」
大神官「会社を作りたいと申すな?そなたが作りたい会社の種類は何かね。」
勇者「合同会社を作りたいです。」
大神官「ふむ、合同会社か。よかろう。では次のアイテムを集めて再びここにくるがよい。」
登記申請書
定款
代表社員、本店所在地及び資本金決定
代表社員の就任承諾書
代表社員の印鑑登録証明書
領収書
収入印紙貼付台紙
印鑑届書
印鑑登録をする代表社員の印鑑証明書
電子定款

1.会社登記申請書
勇者「登記申請書とはどのようなアイテムですか?」
大神官「表紙に当たるもので、申込書をイメージするとわかりやすいかもしれん。登記する会社の概要を記載してあるものじゃ。」
2.定款
勇者「定款とはどのようなアイテムですか?」
大神官「言い換えるなら約束事が書いてある会社の憲法のようなものじゃ。そなたが行う事業の詳細、資本金、事業年度などがまとまった書類のことじゃ。」
3.代表社員、本店所在地及び資本金決定書
勇者「代表社員、本店所在地及び資本金決定は何が書かれたアイテムですか?」
大神官「株式会社でいうところの『代表取締役』は、合同会社の場合『代表社員』になる。設立する合同会社の代表社員は誰なのか。また資本金の金額はいくらか。
この書類は代表社員の名前と資本金が記載された書類じゃ。」

4.代表社員の就任承諾書
勇者「代表社員の就任承諾書とは何ですか?」
大神官「3のアイテムに記載された代表社員が、その任に就いたと明記するものじゃ。代表社員の名前と住所が記載されておる。その名前の通りの書類じゃな。」
5.代表社員の印鑑登録証明書
勇者「代表社員の印鑑登録証明書とはどんな書ですか?」
大神官「そなた、自分の印鑑は登録済みかね?まだしていなければ、事前に登録が必要じゃよ」
勇者「はい、わたしの印鑑は登録済みです。」
大神官「よかろう。では市区町村の役所に行くがよい。登録した印鑑の印鑑証明書を発行してくれる。もしくはコンビニATMから出力することもできる。コンビニATMからの方が少しだけゴールド(お金)を節約できるからおすすめじゃ。」
勇者「(意外と庶民派な大神官さまだな…)」
大神官「印鑑登録していない場合は、あらかじめ役所を訪ね、登録の儀式(印鑑登録)を行なっておくことが必要じゃ。」
印鑑証明についてはこちらの記事で紹介しています。
6.領収書
勇者「領収書とはどんな書ですか?」
大神官「合同会社設立にあたり決めた資本金があるな?その金額が代表社員の銀行口座に払込されていることを証明するものなのじゃ。」
勇者「それは通帳のコピーという書類も必要になりますか?」
大神官「合同会社に限っては、この領収書が証明書となるんじゃ。」
7.収入印紙貼付台紙
勇者「収入印紙貼付台紙とは何ですか?」
大神官「そなたが設立するのは合同会社じゃな。手続きにはゴールド(お金)が必要じゃ。6万ゴールド(円)を集め、郵便局、または法務局に行き、収入印紙を購入すること。
そして購入した6万円の収入印紙をこの台紙に貼り付けるんじゃ。」

勇者「6万ゴールド(円)…。」
大神官「間違ってもカジノで稼ぐなどと考えぬことじゃ。モンスターを倒し正しい行いでゴールド(お金)を集めるんじゃよ。」
収入印紙についてはこちらの記事で紹介しています。
9.印鑑届書
勇者「印鑑届出書とはどんな書ですか?」
大神官「そなたはすでに会社印を手に入れているか?」
勇者「はい、鍛冶屋(ハンコ屋)で作ってもらいました。」

大神官「よろしい。その会社印の登録が必要なんじゃ。この書類は法務省のページから手に入れることができる。これじゃ。そして必要事項を記入して会社印を捺す。」
勇者「わたし(代表者)の印鑑も必要ですね?」
大神官「さよう。そなたの印鑑は印鑑登録したものであることが必要じゃ。そなたは登録済みであったな。」
会社印についてはこちらの記事で紹介しています。
10.定款を記録した CD-R
勇者「定款を記録した CD-R とはどんなアイテムですか?」
大神官「行政書士から受け取った電子定款のファイルをCD-Rに保存したものじゃ。そなたは会社設立ギルドに登録しているな?行政書士から受け取ったCD-Rがあるはずじゃ。」
勇者「あ、これですね。電子定款のCD-R記録オプションを申込みして用意してもらいました。」
大神官「自分で用意する場合は、CD-Rに定款を記録するんじゃよ。」

すべての書類をまとめる
勇者「アイテムがすべて揃ったらどうすればいいですか?」
大神官「まとめてホチキスで止めたあと結界の魔法をかけるんじゃ。」
勇者「結界の魔法?」
大神官「そうじゃ。大事な魔法じゃぞ?ページを見開きにしたあと、両ページにまたがるように会社印を捺すんじゃ。」
勇者「全ページに必要なんですね?」
大神官「さよう。これはそなたが用意した書物が何者かに狙われページを抜かれたり、ページを差し込まれたり、などの不正防止のための結界じゃ。これは古(いにしえ)より残る魔法で、わしが若いころ…」
勇者「これで準備は完了ですね?」
大神官「(ゴホン)さようじゃ!」
勇者「ありがとうございます。必ずやアイテムを揃えまたここへ戻ってきます。それではお元気で!」
神殿をあとにした勇者。
各地に隠されたアイテムをすべて集めるための冒険はまだ見ぬ困難が待ち受けているだろう。
会社設立を果たしたとき、勇者は大きくレベルアップする。
ただしそれは単なる通過点でしかない。大きな希望を胸に勇者の冒険はつづく。
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会社登記の流れをこちらにもくわしく載せています!ぜひご覧ください!