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【1】私たち夫婦の不妊治療

今回から、シンガポールでの不妊治療の記録について書いていこうとおもいます。

現在、外国に駐在されているご夫婦の中には、そろそろ子どもが欲しいな、と計画されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私たち夫婦はまさにそうでした。

まずは私たち夫婦の、結婚してから今までの状況を。

結婚して最初の1年は、お互いまだ子供を持つことは考えられない、いつかは二人の子供も欲しいけれど、今じゃない、と思っていました。

そして、そろそろ子供のことも考えたい、と思い避妊をやめ1年弱。
特にクリニックにも行かず、排卵検査薬も使わず、排卵日前後でタイミングをとっていたのですが、授からず。

「不妊」

という言葉が頭をよぎりました。
一般的に言われる定義は、「⽣殖年齢の男⼥が、避妊せず定期的に性生活を送っているにもかかわらず、1年以上妊娠しない状態」。
定義的には不妊の状態でした。

ですが、まだ20代だし、お互い仕事で忙しく、タイミングがうまくとれていなかったのかも、と軽く考えていて、不妊治療に踏み切るまでには至りませんでした。

そのまま夫のシンガポールへの赴任が決まり、子供を授かる、ということはいったん考えないことにして、シンガポールへの渡航準備、新居探しなど、慌ただしく過ごしていました。

ようやくシンガポールでの生活にも慣れ、ふたたび気持ちは「子供が欲しい」というところへ。

ですが、海外、特にシンガポールでの医療費は高額だし、夫の会社の保険は不妊治療には使えないし、ということで、クリニックには行かず、排卵検査薬を日本で買ってきて自分たちでタイミングをはかることに。

日本からもってきた排卵検査薬

この状態で数か月タイミングをとりましたが、それでも授からず。
毎回、生理が来る度に気持ちが沈みました。

日本にいたときの職場の同期や、大学の友人はまだ子供がいる人は少なかったので、子供ができなくてもあせっていなかったのですが、こっちに来てから同年代で子持ちの人が増え、気持ちもどんどん焦っていきました。


気づけば、子供が欲しいと思ってから2年近く経っていました。
こうして、私たち夫婦はクリニックへ行くことにしました。私たちは、不妊検査や治療はすべてシンガポールで行いました。

海外での不妊治療は、情報も少なく、費用面なども不安でした。
同じ境遇の方の参考になればうれしいです。

次回は、シンガポールでの不妊検査について書こうと思います。

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