ビールが進む野球観戦、でバレーは?
先日、20年ぶりにプロ野球観戦(阪神vsヤクルト・京セラドーム)に行ってきました。
野球が特別好きな訳ではなく、なんとなく友人と見に行った程度なので、試合内容どころか結果も翌週には忘れてしまいました。
ただ、その時に飲んだビールが美味しかったーって記憶はなかなか薄れないんですよね。
何だか気分が高揚してて、ぐいぐい飲んじゃいました・・・と言っても2杯だけですが。
私はバレー観戦が趣味で、主に大学生やVリーグを観に行きます。
Vリーグ観戦でもビール(もしくは他のアルコール)を飲むのですが、お代わりはせず1杯だけ。スポーツ観戦では非日常感を味わいたいので、会場に着いたらとりあえず1杯頂くのですが、それだけ。
決めてる訳ではないのにいつも1杯。
球場ではビールが進んで、体育館では1杯で満足しちゃうのはなぜなんでしょう。
すぐに思いついたのが、球場でよく見かける売り子さんの存在です。
売り子さんのおかげで、座ったままお代わりを飲める。
「もう少し飲みたいかも」と思ったら、合図を送ると売り子さんがやってきて、目の前で生ビールを注いでくれる。
この殿様気分が凄く心地いい。めっちゃスペシャルや。
一方、体育館には売り子さんがいないので、自力でビールを調達しないといけない。
「もう少し飲みたいかも」と思っても、「動くの面倒やな」てな思いが沸くと、飲みたい欲は一瞬で消えてしまう。
更に野球は攻守が変わるたびに、トイレに行けそうな小休止があるのも良い。
バレーはセット間しかトイレに行けるタイミングがなく、女性観客が多いのもあって、女子トイレはめちゃ混むんですよねー。
野球は飲むだけでなく出すのにも良い環境だから、ついつい飲んじゃうんでしょう。
野球は応援歌が長尺なのもビールが進む理由の一つですよね。
バレーの応援は「ニッポン、チャチャチャ」のように、声を出しても単語とか短いセンテンスだけです。声より手拍子の方が応援の中心だし。
野球のヒッティングマーチは1曲が長い。皆んなで大声で歌うのは楽しいけど疲れる、そして何より喉が乾く。この長いヒッティングマーチはビールの消費量が増えるように仕組まれた球場側の陰謀でしょうか。
じゃあ、バレーの会場に売り子さんがいて、選手ごとに応援歌があればビールが進むのか?って考えたら、それはそれで違う気がするんですよね。
テンポが早いバレーでは売り子さんがいたら試合が見えにくくなるし、観客も試合から目を離せないから、売り子さんに合図を送る隙がない。
おまけに喉が乾くような長い応援歌を歌うタイミングもない。
ラリー中は攻守がしょっちゅう変わるし、ラリーが終わって、サーブを打つまでの間はたった8秒。これは最長8秒であって、すぐにサーブが放たれ、新たなラリーが始まる場合も。とてもじゃないが歌は歌えない。
こう考えるとバレーとビールの親和性って低いなぁ。
いや、逆に考えてみましょう。
バレーは1杯で十分足りてしまうほど試合観戦に熱中できる競技なのかもしれません。少なくとも私はそう感じてて、だから1杯しか飲めなくても何度も会場に足を運んでいるのでしょう。
もうすぐ開幕するバレーのSVリーグ。
バレー独自の楽しみ方がますます進化しますように。