episode1 東京の夜
こんなにキラキラしているのかと、明るすぎやしないかと驚いた。北関東の片田舎に住んでいた私は門限はないものの、夜にコンビニに行くことさえしなかったので、夜にコンビニにいけることさえ浮き足立った。
入学の数日前に引っ越し。引っ越し業者は頼まず、実家から父と妹が必要なものを運んでくれた。先に母と一人暮らしの部屋で待っていた。あとの家具は新品を業者に届けてもらった。この時の私は何不自由ない生活をしていて恵まれていたのだと今更思う。引っ越しの日のお弁当は私の母方の祖母が握ってくれたお握りが大量にあったのを覚えている。引っ越しには父方の叔父や母方の叔父が手伝ってくれた。
引っ越しを終え、父達が帰宅し私と母と妹で部屋の片付けをしていると
「ピンポーン」
このマンションはオートロックのはずなのに、玄関のチャイムが不意に鳴った。
東京は怖いところだ、まさに田舎者の考え丸出し。
おそるおそる妹と一緒に玄関を開けてみると、
同い年くらいのイケメン
私 「なんですか?」
イケ「醤油を借りてもいいですか?」
私 「はい、どうぞ」
ちょっと待ったぁぁ
今となっては分かるがこのイケメン、家に私だけだったら仲良くなれたんじゃないのか!?
惜しいことをした。
とプチ後悔している。
ご心配なく、すぐに醤油は返してくれましたとさ。
その後も何度か廊下やコンビニですれ違うも女連れー!流石イケメンですね。
そののち、初めて夜中にコンビニでウキウキ
オールでカラオケ初体験
気合い入れて入学式に白のワンピースで行ったら、皆スーツだったまさかの常識知らずでやらかす。
入学入りたては本当に色々やらかしましたね。若気の至りって恐い。
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