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たかがポーチ、たかがストール、たかが日傘なんだけど・・・ #105

お疲れ様!

昨日のことなんだけどね。

電車で出かける時、自転車で駅まで行く。

昨日出かけた時はかんかん照り☀️

折りたたみの日傘を持って、カゴの中に入れて出た。

この日のカバンには入らなかったから。

いつものように自転車に乗って駅まで行き、電車に乗る。

目的の駅に降りて、地上に上がる。

ん⁈
いつも手に持ってる日傘がない…。

あ〜、自転車のカゴの中…。

『結構お気に入りに日傘で、探して探して買ったんだよね。ちょっとお高めだったから、また買うのもどうかなぁ。帰りまであるだろうか?なければ、、、まぁ、仕方ない、自分が悪い。』
と、自分に言い聞かす。


普通のおばさんが窃盗?

田舎から東京に来て数年経った時、山手線の駅ビルのトイレに行った。

トイレは2、3個しかなくて、何人か並んでいた。

その日は、お月のものがあったので、カバンからポーチを出して使ったのだが、用を済ませ、手を洗い、外に出てすぐに、
あ!ポーチ忘れた
と気がついた。

すぐに戻ると、私の後に入った人が中にいた。
先頭に並んでいる人に、
「忘れ物したので、中の人が出られたら取らせてください」
とお願いして待つ。

私の次に入った人が出てきた。
トイレの中に入る。
…が、無い。
ん⁈

出てきた人(以下「おばさん」という。)に、
「ポーチを中に忘れたのですが、なかったですか?」
と、聞くと、
「知らない。」
と言う。

「私の次に入ったのはあなたで、私が置きわすれたのは確かなので、無いはずはないんですが。。。」
と聞くと、
「私はしらないわよ。」
と言う。

次に入る方も一緒に見てくれて、ないですよね、確認する。
見てくれた人は、
「あの人しか入ってないから、あの人ですよ~」
と言う。

その間に、おばさんは、トイレの外にそそくさと出ていったので、追いかけた。

おばさんは、友人と一緒にいたので、呼び止めて、
「私のポーチ持っていませんか?」
ともう一度聞くと、
「私は持ってないわよ!」
と声を張り上げる。

「そんなはずないですよね。私の次に入ったのはあなたしかいなくて、私が置き忘れて、あなたが出てきたらなくなっていて、あなたも知らないと言う。じゃあ、どこにいったんですかねぇ?」

「そんなの私はしらない」

おばさんの友人の方は、私に
「知らないって言ってるでしょ」
と、最初は突っかかってきていたけど、私の話を聞いているうちに、
「あなた本当に知らないの?」
とおばさんに聞く。

「知らないわよ!」
と答えるおばさん。

「じゃあ、カバンの中見せてもらえますか?」
と私。

「いやよ。何でみせなきゃいけないの!」

友人の方も
「取ってないなら見せてあげればいいじゃない。」
と言うけど、見せることもしないし、知らないの一点張り。

押し問答が続く。

埒が明かないから、
ここで押し問答しても仕方ないから、警察いきましょうか。そこではっきりさせましょう。私が間違ってたらそこで謝罪するんで。
と言うと、
「わかったわよ、返せばいいんでしょ。」
カバンの中から私のポーチを出した

「最初から返せばこんなことならないのに。」
と言って受け取ると、
おばさんは、逃げるように去っていった。

友人の方は、おばさんに、
「あなた何やってんの…」
と呆れた顔をしておばさんの後を追っかけていった。

取ったおばさん、多分60代か70代くらいの、近所にいる普通のおばさんだった。


日傘はあったのか?

ということがあって、その時に、
東京の人って、普通に見える人でもそんなことするんだ、
なんて、怖い街なんだ、

と心に刻まれた。

そんなことがあって、基本、知らない人は信用していないし、物はなくなると思っている。

ポーチと言ってもそんなに高価なものではなかった。海外旅行に行ったときに買ったものだった。
ただ、そのおばさんが嘘をついたのが許せなかった。
私も意地になってしまったな、と後から思ったのだが、今同じことがあっても同じように対応しているはず。
今だったら、警察に突き出しているかもしれない(笑。

昨日、日傘を置き忘れて、その時のことを思い出した。
『なくなるよな。。。』

それから何十年経つが、幸いなことに、物を取られたりしたことはない。
バスの中に財布の入ったカバンを置き忘れても、ATMに携帯電話を忘れても、トイレに携帯電話を忘れても、全てあった、、、?

いやいやいや、もう一つあったよ。

数年前、冬に商品券で4万円くらいするストールを買った。
結構気に入っていた。

ストールを数回使ったある日、飲み会の2次会で、立ち飲み屋に行った。
そこでコートとストールを置いて飲んで、そして帰った。

次の日、ストールを見ると、
ペラッペラのストールに変わっていた。
色は多少似ているけれど、素材が全く違う。
柔らかくて肌触りが良かったのに、肌触りは悪いわ、色使いも気に入らない。どう見ても値段が違う。
昨夜は酔っていて気が付いてなかったようだ。

お店に電話して聞くと、無いという。
私のことは覚えていて、あそこで飲んでいた方ですよねと言われ、あなたの隣に若い女性がいたので、たぶんその方が持って帰ったんでしょう、と。

では、その方から連絡があったら、教えてください、と電話番号を伝えたが、かかってくることはなかった。

しばらくして、同じお店に買いに行ったが、同じものはなく、似たようなのを買った。

当時、相方に、
私だったら、絶対お店に電話するのに!
と言ったら、
世の中、君みたいな人ばかりではないよ、
と言われたんだよね。


そして、昨日はどうだったかというと、
日傘は、そのまま自転車のかごの中に置いてあった。

まぁ、そもそも日傘だからね。取る人もいないか。

忘れ物があるたびに、
さすが日本、安全だなぁ、
と思う反面、
思い出すのは、ポーチを取ったおばさん。
そして思い出したのは、ストール(笑。

たかがポーチ、たかがストール。
でも、もしかしたら、その物には大事な思い出があるかもしれない、大事な人から貰ったものかもしれない。
私のポーチとストールは、たまたまそこまでの思い出はなかったけれど、大した物でなくとも、人によっての価値は違う。

まぁ人のものを取る人なんて、そんなこと考えていないのか。
そこまで考えも及ばず、自分のものにしたいだけ、か。


電車や道端で何か落とされたりしたら、声かけて拾うようにしている。大事なものかもしれないからね。
ゴミだったら、ゴミ箱捨ててね、だし。

電車だと知らん顔する人多いのよね、これが。
先日は、電車で立った時に物を落として、知らずに降りようとした人がいて、近くの人が拾うだろうと思ったら(私は少し離れていた)、何もしないから、拾って追っかけていったよ。

自分さえよければいいのか、と思うんだよ。

そんなことに腹を立てては、そういう人が多い世の中なんだと認識する日々。

その度に、やられて嫌だったなと思うことは、絶対にしない、と心に誓うのだった。


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