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僕は左足がない

僕には左足がない。

何故なら転落したからだ。

精神科病棟の
7階から2階に原因不明の転落をした。

奇跡的なのか分からないが助かった。

全身に傷を負い、10回以上の手術をした。

なんとか、なぜか助かった。、

代償は色々ある。

まず、排尿障害、排便障害。

そして、右足先端の激しい痛み。

そして、歩くのも義足と杖でやっとやっと
というところだ。右足裏の感覚がない。

痛みが過去の後悔を思い出させる。

また導尿してる時も後悔を思い出させる。

なんでやったのか、過去の自分に問いたい。

便が漏れることだってある。
なので常時おむつだ。

リハビリも大変だ。
入院中の暇つぶしにはなるが、
やっぱりきつい。

もし、窓が開かなかったら、

もし、退院出来ていれば、

こんなことで悩むことはなかっただろう。

もう過去には戻れないのだから、
後悔してもしきれない。

執筆中の今も足の先端がとても痛い。

最悪だ。

あと忘れていたが、勃起障害、射精障害もある。

セックスしたくても出来ない。

一生童貞のまま生涯を終えることになる。

やだ。やだな。
これなら今すぐ死んで生まれ変わろう。

と思うのも不思議ではないだろう。

最初、お父さんに恐れて交番に行ってしまったのが運の尽きだったのか。

もう何もかも辞めたい。リタイアしたい。

これからどう生きていけばいいのか。

なんのために生きるのか。

もう分からない。

前までは足がないのも個性だと思ってなんとか精神を保てていたけど、今は違う。

健常者に戻りたいのだ。
普通でいいのだ。
普通がいいのだ。

僕のこの経験を生かした仕事をしたい。

そう考えるとスクールカウンセラーになりたい、

と思った。

それを達成するためには、
大学に4年間行って、それにプラス2年間大学院に行く必要がある。

道のりは決して平坦では無い。
かといって厳しすぎる訳でもない。

挑戦する価値はあるだろう。

僕みたいな人をもう決して増やさないように
僕を代償としてみんなを救えたらいいと思う。

では、また。

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